>>58
セディはキッチンに行った。
セディ「母さん、何かお手伝いすることってある?」
アニー「うーん、そうねえ。今日はローズィさんもメロンさんもいるし、
ブリジットさんもいるので4人もいれば大丈夫よ」
セディ「あなたはドリンコート家の世継ぎだし、ゆっくりしてればいいのよ」
セディは残念そうにしていた。
セディ「そう…」

そう言って今度は伯爵の部屋に行った。
伯爵「セドリック、どうした?」
セディ「キッチンに行っても手伝うことがないんです」
ハビシャム「まあロード・フォントルトイが手伝いをするのもおかしいし、
ゆっくりしてればいいよ」
セディ「いや、それがイヤなの」
ハビシャム「イヤだと言っても厨房に行っても女性は4人もいるのだし、
人手は間に合っているよ」
セディ「それが残念なんだよ」

オリヴァー「じゃあ若君、僕と今日出会ったばかりですし、アメリカで暮らして
いた時の話やイギリスに来てからのお話をしていただけますか?」
セディ「ええ、もちろん構いませんよ」
セディはすっかり元気を取り戻した。