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そこへ奥からアニーが出てきた。
アニー「オリヴァーさん、お帰りなさい。お久しぶりですわねえ」
オリヴァー「いやあアニーさん、お父様とアメリカ旅行はいかがでしたか?」
アニー「とっても良い旅でしたよ。詳しいことはお食事の時にお話します」
セディ「ん?母さん、オリヴァーさんと面識あるの?」
アニー「セディ、もちろん結婚する前にウィリーとの結婚を承諾して
いただきくためにロンドンで何度かお会いしていますよ」
セディ「そうだったんだ」

セディはブリジットを階段の下まで連れてきてヒソヒソ話をし始めた。
セディ「ねえブリジット、母さんが何度かロンドンに来ていたのなら
君知っていたんじゃないの?だったらこっそり手紙ででも教えておいてよ」
ブリジット「馬鹿ねえ、私がそんなこと知るわけないじゃない。ロンドンと
言っても広いのよ。アニーさんとハビシャムさんは私にもあなたにも内緒で
密会していたんでしょ?そんなこともわからないの?」
セディ「え?そうなの?全然知らなかった、変な事言ってゴメン」

ローズィ「さあみなさん、そろそろ夕食の時間ですからね。お兄様も部屋に
戻って着替えて来てくださいね」
アニー「ローズィ、キッチンに戻って料理の続きをしましょう」
メロン「あ、アニー様、ローズィ様、私もお手伝いいたしますわ。
何なりとお申しつけください」
ブリジット「私ができることがあれば私にもやらせて」
そう言って女性陣はキッチンへ向かった。

伯爵「どうやら男たちは役似立たないようじゃな。ハビシャム、今晩は
オリヴァーも帰ってきたのじゃし、お互い一杯やろうではないか?」
ハビシャム「それではとっておきのスコッチウィスキーを準備して参ります」

セディ「…。僕は何をすればいいんだ?お酒が飲めるわけじゃないしw」
セディは一旦、自分の部屋に戻ることにした。