>>574
そこへセディがやってきた。
セディ「ウェリントンさん、僕が代わりにお茶を入れてあげましょうか?」
ウェリントン夫人「ありがとうと言いたいところだけど・・・あら?若君がお茶を入れるなんて
ここの伯爵家はどうかしているわwオッホホホホ」
伯爵「ああダイアナ、こいつはおまえが考えているイギリス貴族の子息と違ってな、変なプライドを
持っていないのじゃよ」
ウェリントン夫人「アメリカ育ちだったかしら?だからイギリスのしきたりを知らないのね」
セディ「それが悪いのですか?貴族の跡取りでもお茶ぐらい入れてもおかしくはないと思いますよ」
伯爵「そうじゃぞ。最初はそんなこと、下僕や下女がやればいいことだとわしも思ったが、アメリカのように
大統領だろうが使用人だろうが、無礼講も悪くはないと思い始めてな」
ちょっと間を置き、続けてこう言った。
伯爵「そのへんのプライドだけ高いイギリスの子供と違ってな。だがその一方で高貴な方に対しての対応も
よく弁えて折る。この間も皇太子殿下がいらっしゃったときも殿下にはお褒めの言葉をいただいた。
今では自慢の孫じゃぞ」
ウェリントン夫人「それは失礼しましたわ」

セディ「それではお祖父さん、僕はブリジットとコッキーと3人でコートロッジに行っています」
伯爵「コッキーを送って行くのか?今晩はウェリトン夫人も来ているのだから夕食までには屋敷に戻ってきなさい」
セディ「はい、わかりました。それではコッキーを送ってきます」
伯爵「うむ」