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伯爵「おお、オリヴァーか。お久しぶりじゃのう。待っておったぞ」
メロン「今晩は、お久しゅうございます。数日間、こちらでご厄介になりますね」
オリヴァー「いやあ、御前もお変わりなく。メロン夫人も本当にお元気で何よりですね」
伯爵「いやあ、そのちょっと具合が良くないことがあってな。去年のセドリックの件の
ようにまたハビシャムの世話になるかも知れん」
オリヴァー「何か不都合でもあったのですか?」
ローズィ「お兄様、詳しいことはあとで私の方から説明しますわ。とにかくお部屋の方へ…」

その下の方が騒がしいのでセディとブリジットは行ってみることにした。
玄関先でオリヴァーを見かけた。
セディ「オリヴァーさんですか?」
金髪のかわいい少年と少し背の高い上品そうな少女が立っているのを
オリヴァーにも目についた。
オリヴァー「もしかしてジェイムズ様のお子さん方ですか?若君とそのお姉さま?」
ローズィ「何言っているの?若君と若君の遠縁のご親戚のブリジット様ですよ」
オリヴァー「あ、そうだ。さっき、遠縁のブリジット様がいらっしゃっているって言ったんだね。
ブリジット様、もうしわけありません…若君、お初にお目にかかります。ようこそハビシャム邸へ
いらっしゃいましたね。お屋敷に比べたら狭っくるしいところですがご容赦ください」
ハビシャムは咳払いをした
ハビシャム「ゴホン。オリヴァー、ちょっと…」
ハビシャムはオリヴァーの耳元でこう言った。
ハビシャム「狭苦しいは余計だぞ」