小公子セディ・11 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>548
メロン「ゴホゴホッ」
伯爵「どうしたレスリー、風邪か?」
メロン「いえ、大丈夫ですわ」
メロン夫人はクラクラしていた
伯爵「ちょっと休め。医者を呼んでくる」
その後…
アニー「メロン夫人大丈夫かしら?」
ハビシャム「大丈夫さきっと」
ガチャッ
ハビシャム「御前、メロン夫人は何て?」
伯爵「おおウィリーか。それがな…」
アニー「?」
伯爵は誰もいないのを確認すると、小声で話し始めた。
伯爵「つわりだと言うんじゃ…」
ハビシャム「え…」
アニー「それって」
伯爵「妊娠しておる」
伯爵「くれぐれもこの事は内密に頼むぞ。セドリックたちにも知らせてはならぬ。儂ら3人だけの秘密じゃぞ」
ハビシャム「ええ」
アニー「分かりましたわ」 ドア越しにそれを聞いていた。
セディ「もう知ってるよw。フフフ。このお屋敷の大人たちはあからさまにエッチをするからねえ」
ブリジット「ダメよ、大きな声を出しちゃあ・・・」
コッキー「もう、2人とも好きね」
セディ「コッキー、何を変なことを言うんだ?」
セディ「あら、勘違いしちゃ困るわ。私は伯爵さまとメロンオバサンのことを言っているのよ」
ブリジット「あなたたち、とにかく静かにしなさいって!」
ブリジットは2人をなだめるのが精一杯だった。 >>549-550
その頃、ロンドンでは・・・
ウェリントン夫人「何だか嫌な予感がするわ。あのメイド頭がジョニーをそそのかして
子供でも作れば大変なことに・・・いいえ、あのおばあさんに限って子供なんかできるものですか」
やはり心配になったので独り、ドリンコートへ乗り込み決意を固めた。 >>551
その頃伯爵はメロン夫人の側に付いていた。
レスリー「あなたごめんなさい」
伯爵「その話はもうよい。それより気分は大丈夫か?」
レスリー「大丈夫ですわ。それよりあなたは子どもを望んでなかったのに」
伯爵「最初はな。しかし誰よりも愛するお前との間に子どもが生まれることは、素敵なことではないか。ただずっと男ばっかりだったから今度は女がいいのぉ…」
レスリー「まあ、あなたったら」
メロン夫人は伯爵に抱きついた。
伯爵「おいおい、いきなり動いたらお腹の子に毒じゃぞ」
レスリー「だって…」
伯爵「仕方ない」
伯爵はベッドに入った
伯爵「こっちへ来なさい」
レスリー「はい」
レスリーと伯爵が抱き合いながら寝た
伯爵「お楽しみはしばらく先じゃな」
レスリー「ええ。でもこれだけでも充分楽しいですわ」
伯爵「そうか。ハハハ」 >>552
セディ「それにしてもさあ、そういうことってあり得るの?高齢妊娠って」
ブリジット「まあ、確率はゼロじゃないわねえ」
コッキー「ああ、ほんといやらしいわ」
セディ「コッキー、不満なの?」
コッキー「不満じゃないけど、でもねえ・・・」 >>553
伯爵の部屋へ慌てて駆け込むジェーン。
ジェーン「ご、御前、大変でございます!」
伯爵「どうしたんじゃ、騒々しい・・・」
メロン「そうですよ、はしたない」
ジェーン「それどころではありません。間もなくここへウェリントン子爵夫人がいらっしゃられます。
オリヴァーさまからハビシャムさんへ連絡があったようです」
伯爵「なに!?・・・いよいよ来たか」
メロン「あなた・・・」
伯爵「案ずるな・・・」
とは言ったものの、伯爵の心中は尋常ではなかった。 >>554
ハビシャム「アニー、大変なことになったぞ。ウェリントン夫人が乗り込んで来る」 >>555
セディ「何だか外が騒がしくなってるよ」
ブリジット「嫌な予感がするわ」 >>557
コッキー「おばちゃん、何で大丈夫って言い切れるの?」 >>559
その意味がわからん
もっとくわしく説明してくれ , ィ¨ ̄ ̄ ̄ ¨丶、
/ \
/ \
/ ヽ
,ハ ヘ
/ LL_{ ノ ノ ',
/ 、 !-‐ ニ_‐ヘ _,イ | } i
/ ヽ| t===//:'ミミノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二ー二 ー
,' r‐ 、 ハ U"-'^/ミ/ ´`ヽ _ 三,:三ー二ー二
. { /| `ヾ.j '''' /ミノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄ ̄
V / ! ヘ ヽ:'} ...| /!
V | {ヽ. ‐}`ー‐し'ゝL _
/ | ,=ヽ ヽ、 ヘr--‐‐'´} ;ー--------
ノ ヘ / `ヽ ¨´ ヾ:::-‐'ーr‐'"ー二ー二ー
. / _',___}__zュY_Y´ィz |__- ー二ー二ー二
/ ,ィ´ ̄ /´ _____`二ニヽ.ノ‐-=、‐- |
./ r/ , -‐ ''¨ ̄ } \ |
{ //ノノ r、 ,、 ,ノ } >>558
アニー「大丈夫って信じていたら、きっとなんとかなるわよ」
ハビシャム「そうだよコッキー、信じるんだ」
そうは言ったが、二人ともこの後ただじゃ済まないことを予測していた >>563
セディ「大丈夫。僕が追い返してやるから」
ブリジット「無理しないでね、相手は子爵夫人よ。出かたが悪いと裁判沙汰になるからね」
セディ「わかったよ、心配しないで」
そうは言われたものの、セディの言動についてブリジットは心配でいっぱいだった。 >>564
ジェファーソン「遠くに馬車が見えましたよ。恐らくウェリントン子爵夫人でしょう。」
伯爵「いよいよか…レスリー、そなたは奥で控えていなさい。」
メロン夫人「私なら大丈夫ですわ。」
伯爵「よい。ウィリアム準備を。」
ハビシャム「はっ。アニー、メロンさんに着いててさしあげなさい。」
アニー「分かりましたわ。」
アニーとメロン夫人は奥の部屋へ行った。 >>566
セディ「ブリジットとコッキーは僕に着いてるんだよ。なあに心配ないよ」
ブリジット「あなた、ウェリイントン夫人を刺激しちゃあダメよ」
そう言われてものの、セディはあえてウェリントン子爵夫人に面会しようとしていた。 セディはドリンコート家の後取りだしな
ウェリントン夫人には意見してもいいと思うぞ >>567
セディ「ウェリントン子爵夫人、ようこそドリンコートへ」
ウェリントン夫人「これはこれは若君じきじきにお出迎えですか?」
セディ「はい。それにしても今日は良いお天気ですねえ」
ウェリントン夫人「そうですわね。・・・でも私の気持ちは曇天よ、伯爵はどうなさったの?」
セディ「お祖父さんは痛風の加減が悪いのでお部屋にいます」
ウェリントン夫人「あらまあ、それは大変ねえ」
セディは嘘を言った。嘘も方便と言ったところであろうか。
そのやり取りを玄関先で聞いていた伯爵は表へ出てきた。
伯爵「ダイアナ、わしはここじゃ」
ウェリントン夫人「あら、心配したわ。思ったよりお元気で何より」
セディ「ウェリントン夫人、ダイアナさんって名前だったんだ」
そこへブリジットがやってきた。
ブリジット「ウェリントン夫人、お久しぶりでございます」
ウェリントン夫人「あら、あなたもここへいらっしてたのね」
ブリジット「はい。・・・あなた、ここは子供の出る幕じゃないわ。行きましょう」
そう言ってブリジットはセディを呼びに来たのだった。
セディ「うん。あ、でも・・・」
ブリジット「伯爵が出て来たようだし、あなたの役割は終わったわ」
そう言って2人は部屋に戻って行った。 >>569
部屋に戻る途中、こんなやり取りをしていた。
ブリジット「あなた、いったい何をしようと思って出ていったの?お出迎えならジェファーソンさんがやるでしょ?
若君がじきじきに出ていって何か交渉しようと思ったのでしょうけど8歳の子供では歯が立たないぐらいわかるでしょ!」
セディ「それはそうだけどさ、何でウェリントンさんもわざわざドリンコートへ乗り込んで来るの?」
ブリジット「しびれを切らしたんでしょ?時間切れってやつよ。あなたはしゃしゃり出ていくし、おまけに
コッキーはコートロッジに帰らないでここにいる。こんな状況なら伯爵の立場も不利ね。あなた、そろそろ
コッキーを見送っていった方がいいわよ。ウェリントン夫人の出かた次第ではこのお城も修羅場になりそうだから・・・
あなたもコートロッジで待機していた方がいいかもね」
ブリジットはセディがお屋敷に居たのでは火に油を注ぎかねないと思っての発言だった。
セディ「だったらブリジットも行こうよ。僕が”おばさんは嘘つきだ!”と言うとでも思っているんでしょ?」
ブリジット「あら、ものわかりがいいわねえ。成長したのかしら?w」
セディ「あ、バカにしたな!・・・じゃあ母さんに言ってからコートロッジに行く準備をするね」
ブリジット「(相変わらず母さん発言に対し)そのへんは変わらないわねえ・・・」 ここ最近、名劇関係スレで嘘情報を意図的に流しまくる自称26歳のキチガイが沸いてるから気を付けとけ >>570
伯爵「ダイアナ、よく来たな」
ウェリントン夫人「ねえ、立ち話もなんですから、お茶でも飲んでゆっくりお話しません?」
伯爵「ああ、そうだな…」
ウェリントン夫人はジェファーソンに指示した。
ウェリントン夫人「あなた、お茶の準備をしてくださらない?メイドにでもお願いして」
ジェファーソン「は、はあ」
わざわざ言う必要がない、メイドという言葉をウェリントン夫人が発したため、伯爵もジェファーソンも何も言えなかった _,, 、--─--──-- 、_
/ \
/ ヽ
/ ヽ
/ ., l , i
( ( 乂 .l .ハ l
ヽ、__て,,、__,,ゝ丶-ヘ,,___、,,( l
/´ ヾ ,,==、 ´,,==、゙゙┬ .人
!/ l (゚;。); .('';.).! ゝ、_ .フ
.( l. ~ / ''゚'' ´ /´ マ
ヽ/ .! ヽ ' ( )
( ヘ ー-─' ゝ、. ゙ヽノ ロシア版の映画「小公子」を観たい。
ヽ、,, \  ̄ 人 丿 アレクセイ・ベゼルキンという子役が演じているそうだ。
ゝ、`'' 、_ _,, .イ、 ` ,__..ノ
`アy  ̄ ン ヽJ'''`
┌''~ \,, - ' ´ ゙'.,ゝ、_
γ'' ゙ i''' ̄ ̄T''T ̄ ゙゙゙̄フ ./ ゙''ヽ、
/ , .) -.| .|- // / ヽ
/ .| ゝ-.-イΠ^' 、 ) ./ ヽ
./ |,i (´ / ノ.| !`'i'´ ./ ヽ
./ i ヽ / ヽ l l 丶
/ | ゙丶/ \_.ノ | ハ
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i' | | l
.l i | | >>572
ジェーン「お茶をお持ちしました」
ウェリントン夫人「あら、ありがとう。今日はメイド頭ではないのね。大切なお客様のときはメイド頭が出るものだと思っていたものかと思っておりましたわ。それとも私はそれほど大した客ではないってことかしら?w」
ジェファーソン「メイド頭のメロンは少々体調が優れませんので、本日は休ませております。大切なお客様の手前、お茶を溢しても大変ですから…」
ウェリントン夫人「あらそうなの。残念。」 >>574
そこへセディがやってきた。
セディ「ウェリントンさん、僕が代わりにお茶を入れてあげましょうか?」
ウェリントン夫人「ありがとうと言いたいところだけど・・・あら?若君がお茶を入れるなんて
ここの伯爵家はどうかしているわwオッホホホホ」
伯爵「ああダイアナ、こいつはおまえが考えているイギリス貴族の子息と違ってな、変なプライドを
持っていないのじゃよ」
ウェリントン夫人「アメリカ育ちだったかしら?だからイギリスのしきたりを知らないのね」
セディ「それが悪いのですか?貴族の跡取りでもお茶ぐらい入れてもおかしくはないと思いますよ」
伯爵「そうじゃぞ。最初はそんなこと、下僕や下女がやればいいことだとわしも思ったが、アメリカのように
大統領だろうが使用人だろうが、無礼講も悪くはないと思い始めてな」
ちょっと間を置き、続けてこう言った。
伯爵「そのへんのプライドだけ高いイギリスの子供と違ってな。だがその一方で高貴な方に対しての対応も
よく弁えて折る。この間も皇太子殿下がいらっしゃったときも殿下にはお褒めの言葉をいただいた。
今では自慢の孫じゃぞ」
ウェリントン夫人「それは失礼しましたわ」
セディ「それではお祖父さん、僕はブリジットとコッキーと3人でコートロッジに行っています」
伯爵「コッキーを送って行くのか?今晩はウェリトン夫人も来ているのだから夕食までには屋敷に戻ってきなさい」
セディ「はい、わかりました。それではコッキーを送ってきます」
伯爵「うむ」 >>575
セディが伯爵の部屋から出てきたことろでブリジットが待っていた。
ブリジット「あなた、またウェリントン夫人のところへ現れたのね」
セディ「悪い?」
ブリジット「もう、ハラハラさせられることばかりするのねえ・・・」
セディ「大丈夫だよ、ウェリントンさんだって怒ってないし。さあ、コートロッジへ行くよ。
コッキーを送っていかなきゃ」
セディはコッキーの待つ自分のへ駆け出した。
ブリジット「ちょっと、待ってよ〜」
ブリジットは慌てて後を追いかけた。 >>576
ウェリントン夫人「今晩の夕食、あなたと私、それとフォントルロイ卿の3人でしましょう」
伯爵「ハビシャムとアニーもいるのじゃぞ?」
ウェリントン「どうして使用人と一緒に食事をするの?」
伯爵「でも少なくてもアニーは使用人ではない。セドリックの母親じゃ」
ウェリントン「じゃあ少なくてもメイド頭と同席するのはイヤよ」
伯爵「・・・。だろうな」
伯爵は大きなため息をついた。 >>577
ウェリントン夫人「将来はここであなたと私、そして後取りのフォントルロイ卿の3人で暮らすことにします」
伯爵「おい、そう結論を急かすでない」
ウェリントン夫人「今日、私はそのつもりで来たのよ」
伯爵「・・・」 >>578
伯爵はハビシャムの部屋に来てこう言った。
伯爵「すまんが今晩の食事はレスリーとハビシャムは外してくれんか?アニーはセドリックの母親として同席してくれ」
アニー「まあ、ウェリントンさんがウィリーと食事をしたくないといっているのですか?」
伯爵「すまん、使用人とは食事をしたくないというのじゃ」
アニー「使用人だなんてそんな・・・」
伯爵「とは言ってもハビシャムはセドリックとは血縁もないし、我が家の顧問弁護士だからなあ」
ハビシャム「承知しました。私はメロン様と一緒にここで食事を摂ります」
伯爵「すまんな」 >>579
コートロッジでは・・・
セディ「ブリジット、僕たちもう戻らなきゃ」
ブリジット「そうねえ。でも夕食に誘われているのはあなただけでしょ?」
セディ「ううん、ブリジットもドリンコート家の親戚だし、一緒に食事できると思うよ」
コッキー「ああ、2人ともいいなあ〜」
セディ「コッキー、また明日、来るよ。今晩だけ我慢して」
そう言って迎えに来たウィルキンスの馬車に乗った。 他のイギリスの児童文学と共に、初めてこれを読んだのは、子供の時、日本語で。
先日、英語のオリジナルを読む前に、覚えていたのは、セドリックが、はじめて、館で伯爵と
会う場面と、伯爵に野球の説明をする場面。燃える暖炉の前に座る伯爵、大きな犬が
セドリックに近づくのをセドリックは恐れずに、犬の頭を撫でる・・・というシーンでした。
また、当時は、イギリスではクリケットはやっても、野球をしない、というのを知らなかったので、
セドリックが野球を説明するというのに、2国の文化的違いが背景にあるのは全くわかって
いなかったです。伯爵は年寄りだから、スポーツに興味がないので野球のルールを知らない、
くらいの解釈でした。 バーネット夫人自身がイギリスで生まれながら、アメリカへ渡って生活していた人物なので、
登場人物の口からもれる、アメリカとイギリスの比較、お互いの国への偏見は、当時の一般的な
意見だったのでしょうか。伯爵は、アメリカとアメリカ人は、下卑で粗野、金儲け主義と息巻き。
また、伯爵は、セドリックのニューヨークでの友人が、イギリスで言う、いわゆる労働階級の人間達で
あるのにも、いささかびっくり。イギリスでは、貴族の子女と、下層の人間の子女は交流するべきではない・・・
わけですから。一方、自称リパブリカンのホッブスは、イギリスからのアメリカ独立宣言、独立の日を誇りとし、
セドリックが伯爵の後継ぎとなる前は、イギリスの貴族など社会に必要ない、そんなものがアメリカに
無くて良かった、のような感想をセドリックにもらす。 最終的には、伯爵は、アメリカ人のエロル夫人を自分の義理の娘として正式に館に受け入れ、
ホッブスは、ホッブスで、セドリックに案内された館と邸宅、それにイギリスの村を大層気に
入ってしまい、貴族への敵対的な意見もやわらぎ、イギリスに移り住んでしまう。同じ言葉を
喋りながら違う国、イギリスとアメリカが、その違いに気づきながらも、多少お互いを
受け入れる比喩ともなっている気がします。実際、物語は、「アメリカに帰らないのか?」と
ディックに聞かれ、「セドリックを側で見守ってやりたい」という理由と共に、
「(アメリカは)エネルギッシュな若者にはいいが、それなりの落ち度もある。古いご先祖様も
いなければ、伯爵もいない!」と答えるホッブスの言葉で終わっています。
気が利いたエンディングだと思います。 >>580
夕食の時間になり、伯爵とウェリントン夫人、セディとアニー、そしてブリジットは席についた。
伯爵「さて、いただくとするか・・・」
ウェリントン夫人「ではあなた、乾杯しましょう」
伯爵「そうだな」
一同「カンパーイ!」
セディ「ところでウェリントンさん、息子さんはどこに住んでいるんですか?」
ウェリントン夫人「まだ話してなかったわね。ここから約150kmほど離れたグランサムと
いう街の郊外に住んでいますわ」
伯爵「セドリック、ウェリントン夫人の息子はウェリントン子爵の爵位を継いでおってな」
ウェリントン夫人「私は息子の住んでいるウェリントンの領地とロンドンを月に
2回ぐらい行き来しているのよ」
セディ「それで息子さんのお名前を伺ってもよろしいですか?」
ウェリントン夫人「ルイスよ」
セディ「ルイスさんか、いい名前ですね」
ウェリントン夫人「ありがとう。ところでブリジットさん、お父様やお母様はお元気ですか?」
ブリジット「ええ、今日は私一人で来ましたが去年まで母と一緒にここで暮らしていました」
ウェリントン夫人「そうだったの。・・・アニーさん、フォントルロイ卿はマナーの良い子ね。大変気に入りましたわ」
アニー「ありがとうございます」
こうしてディナーは良い雰囲気で進んでいった。 >>585
一方、ハビシャムの部屋では・・・
ハビシャム「メロン様、今日の一件は心配なさらないでください。私があなた様をお守りいたします。けして悪いようにはいたしません」
メロン「ええ。私はどんな結果になろうともジョニーを信じていますから」 >>586
セディ「ブリジットはどう思う?」
ブリジット「どうって?」
セディ「ウェリントンさんの息子、ルイスさんのこと」
ブリジット「そうねえ、私も一度ロンドンでお会いしているけどとても上品な方で私も好意を持っているわ」
セディ「一度、お会いしたいですねえ」
ウェリントン夫人「今度、私のところへいらっしゃらない?ルイスを紹介するわ」
セディ「ええ、もちろん喜んで行きたいと思います」
ウェリントン夫人「それでは伯爵とお母様といらっっしゃな」
ブリジット「(正直、ものすごく良い雰囲気作りすぎているわよ)」
あまりにも良い雰囲気にブリジットは逆に不安を感じていた。 >>587
ウェリントン夫人「ジョニー、結婚式はモーダント司祭に挙げてもらいましょう。
新婚旅行はロシアのサンクト・ペテルブルクがいいわねえ・・・」
唐突にこう切り出した。
セディ「ちょっと待ってください。結婚って何のお話ですか?」
アニー「セディ、あなたやめなさい!」
ブリジット「そうよ、あなたが口を挟むとややこしいことになるわ」
セディ「はい、わかりました。・・・ウェリントンさんはメロンおばさんのことを全然考えないで
言っていますよね?」
セディは勇気を持ってそう言った。 >>588
ウェリントン夫人「ジョニー、この話、まだフォントルロイ卿に話していなかったの?」
伯爵「あ、いや、しとらん。・・・だが、わしとそなたの関係はこの屋敷の者は話をしなくても全員知っておる」
ウェリントン夫人「そのようね」
アニー「お父様、私たち席を外しましょうか?」
伯爵「そうしてくれ」
アニーはセディとブリジットを自室へ連れて行った。 >>589
ハビシャムの部屋で・・・
ハビシャム「アニー、どうしたんだい?」
アニー「ウェリントンさんが突然、結婚の話をしてきたのでセディがそれに異議を唱えはじめたの。
話がややこしくなるのでセディとブリジットさんを連れて引き上げてきたわ」
ハビシャム「ええ、結婚だって!?」
セディ「パパ、そうなの。ウェリントンさんはお祖父さんと本当に結婚する気だよ」
メロン「あら、まあどうしましょう・・・ううっ」
メロンは突然苦しみ出した。
アニー「メロンさん、どうなさったの?」
ハビシャム「これは大変だ!すぐに医者を呼んだ方がいい。流産の兆候かも知れん」
セディ「じゃあ、僕がすぐにジェーンに知らせてくる」
ハビシャム「頼む」 >>590
レックス医師が来たが時、すでに遅し・・・
手遅れだった。
レックス「しばらく入院が必要ですな。すぐに入院の手続きを取りましょう」
ハビシャム「お願いしたします」
ウェルキンスはすぐに馬車の支度をした。 >>591
そんなことも知らず、食堂で伯爵とウェリントン夫人はしばらく話をしていた。
伯爵「ダイアナ、何もセドリックやアニーの前であんな話もせんでもいいのではないか?」
ウェリントン夫人「でもいずれはそうするつもりよ」
伯爵「だが、子供の前では刺激が強すぎる。セドリックは去年、アメリカからここへ移り住んできて、
メロン夫人を乳母のように慕っておる」
ウェリントン夫人「私には懐かないとでも言いたいの?」
伯爵「そうではない。来て早々、結婚式や新婚旅行の話しはやめてくれと言いたいのじゃ」
そこへジェファーソンがやってきた。
メロンの急変は伯爵の耳にも入った。
伯爵「何だと!レスリーが流産で入院だと!?」
ウェリントン夫人「あら、あのメイド頭、妊娠しているの?結構の年輩に見えたけど?」
伯爵「ダイアナ、すまん。わしが彼女を孕ませた」
ウェリントン夫人「何ですって!・・・ホホホホw。悪ふざけが過ぎますわ」
ウェリントン夫人には冗談にしか聞こえなかった。
伯爵「いや、本当じゃ」
ウェリントン夫人「まさか・・・」
それから2人はしばらく沈黙が続いた。 >>592
ウェリントン夫人「私はその話しは信じないわ。・・・今日はもう遅いし、もう休ませていただくわ」
そう言ってジェファーソンに案内された部屋で休息を取ることにした。
伯爵「初日から波乱な展開になったわい。・・・それよりレスリーの加減が心配じゃのう」
伯爵も自室へ戻ることにした。 >>593
アニー「セディ、今日はもう遅いわ、もう寝なさい」
セディ「ブリジット、じゃあ僕たち、寝るとしようよ」
ブリジット「そうねえ」
セディ、ブリジット「おやすみなさい」
アニー「おやすみ」
セディとブリジットは自室へ戻った。 >>594
セディとブリジットはベッドに横になった。
セディ「ウェリントンさん、もう結婚の話をしている・・・」
ブリジット「だからしびれを切らしたんだって。でもアニーおばさんの機転であなたとウェリントン夫人が
言い争いにならなくて良かったわね」
セディ「え?僕ってトラブルメーカーに見られているの?」
ブリジット「そうじゃないわ。あなたわね、まっすぐ過ぎるのよ・・・でもそれにしても結婚って
私たちの前でしなくても良かったのかもね。せっかくのディナーの場だし」
セディ「そんなことよりさ、メロンおばさん心配だよね」
ブリジット「入院しちゃったものね」 >>595
セディ「それにしても流産ってメロンおばさん、本当に妊娠しちゃったんだね」
ブリジット「妊娠しても高齢出産じゃあ、リスク高いわねえ・・・」 >>596
伯爵は病院へ向かった。
伯爵「おお、ウィリーか。レスリーは…?」
ハビシャム「実は…」
ハビシャムは伯爵に耳打ちした
伯爵「なんじゃと?!」
ハビシャム「まさか…」
実はまだメロン夫人は流産していなく、子どもが生まれそうだった。
しかし、子どもを生まれることは、メロン夫人の体に大きな負担を掛け、最悪の事態も考えられる状況だった…。
伯爵「レスリー…」
伯爵は何も言えなかった。 >>598
ハビシャム「ついていてあげてください」
伯爵「分かっとる」
ハビシャム「わたしはここにいます」
伯爵「分かった」
伯爵「レスリー…」
レックス「予定より早く生まれそうです。ただ母体の方も胎児も無事かどうかは何とも…」
伯爵「そうか。とにかく最善を尽くしてくれ…」
レックス「勿論です」
レスリー「あなた…」
メロン夫人が小声で言った。
伯爵「レスリー」
伯爵はメロン夫人の手を握った アンスレをはじめ名劇系スレを自演して荒らし回ってる自称26の糞ガキを決して許してはならない
史上最悪の害悪荒らし魔 >>599
ウェリントン夫人「セドリックさん、もしあのメイド頭に男の子が生まれたらどうします?
あなた、伯爵の爵位を継げなくなるかも知れませんよ」
セディは迷わず、こう言った。
セディ「僕は別にいいんです。伯爵になってもならなくても」
ウェリントン夫人「あら?そう・・・」 >>601
ブリジット「ちょっと、あなたがドリンコートの世継ぎにならなくてどうするの?」
セディ「いや、別にいいよ。そんなことにこだわっていないし・・・」
ブリジット「あなたって欲がないのね」 メロンのババアが孕むとはとても思えない
ここの住人はバカなの? >>602
何時間もかかって、メロン夫人は無事に子どもを生んだ
伯爵「レスリー、よくやった」
メロン夫人「ハァハァ…あなた…」
伯爵「本当によかった」
メロン夫人「それでどちらですか…?」
レックス「元気な女の子です」
メロン夫人「そうですか…よかったですね、あなた」
伯爵「ああ、お前と子どもが無事ならどちらでも儂はしあわせじゃ…また屋敷が賑やかになるのぉ」
メロン夫人「ええ」 >>604
レックス「御前、少しよろしいですか…」
レックスさんと伯爵は外に出た
ハビシャム「どうでしたか?」
伯爵「ウィリー、女の子じゃ」
ハビシャム「ということは」
伯爵「そうじゃ。無事出産できた」
ハビシャム「ああ、よかった」
伯爵「ああ」
レックス「お慶びのところ失礼しますが、御前」
伯爵「あ、すまぬ。レスリーのことか?」
レックス「ええ…」
伯爵「ウィリー、お前もいっしょに聞いてくれ」
ハビシャム「はい」
レックスさんに伝えられたことは、子どもは元気だが、メロン夫人の体に相当な負担がかかったため、しばらく入院した方が良いという内容だった
しかもそれは出産からだけではなく、精神的な負担からも来てる可能性があるかもしれないとのことだった それにしてもここの何でこんな陳腐な小説になってんの? >>605
メロン「ジョニー、私のことは心配しないで。一週間もすれば退院できるから」
伯爵「女の子か。よくがんばったのう。わしらのことは心配しなくてよい。ゆっくり休め」
ハビシャム「そうですよ」 >>608
一方、ドリンコートの屋敷では・・・
ウェリントン夫人「セドリックさん、あなたはどうなの?私とジョニーのこと」
セディ「ウェリントンさんは素晴らしい方だと思いますが・・・。でも僕はメロンおばさんの方が好きです」
ウェリントン夫人「さすがジョニーに長年、お世話してきただけあるベテランのメイド頭ね。あなたの
お父様が小さいときからのことをいろいろ知っているだけあるわ。あなたとお父様のジェイムズさんは
よく似ていますものね」
セディ「ウェリントンさんも僕の父さんのことをご存知なのですか?」
ウェリントン夫人「よーく知ってますわよ。ジェイムズ様は私の夫が生きていた頃、何度か私の屋敷に
来たことがありますもの」
セディ「そうなんだ」
ウェリントン「私はあなたを養子にしたいぐらいだわ。それぐらいあなたのことが好きになったわ」
セディ「ありがとうございます。光栄です」
ウェリントン夫人「これでますます私はジョニーのことも好きになったわ」
ブリジット「(あらまあ、これでメロンおばさんに子供ができたらますますヤバイ方向にいっちゃうわね)」
ブリジットはいろいろ思いめぐらせては、この先のことを案じていた。 >>609
アニー「ジェーンさん、セディとブリジットさんはどこへ行ったのかしら?」
ジェーン「先ほど、御前の部屋に居たようですが・・・多分、ウェリントン夫人と話をしているかと?」
アニー「そう。あの子、何を言い出すかちょっと心配だわ」
そう言ってアニーは伯爵の部屋に行くことにした。 >>611
トントン♪
アニーは伯爵の部屋のドアをノックした。
ウェリントン夫人「どうぞ」
アニー「失礼します」
セディ「あ、母さん。僕たち、今、ちょっと話をしてたの?
ウェリントンさん、父さんの子供の頃の話しをしてくださっていたんんだよ」
アニー「そうだったの?」
その話を聞いてアニーは少しだけ安心した。
ウェリントン夫人「アニーさん、セドリックさんは素晴らしい子だわ。私、大変気に入りました。
今度、私たちのお屋敷に遊びにいらっしゃらない?」
アニーは意外な言葉を聞き、拍子抜けしてしまった。
アニー「ええ、ぜひお伺いさせていただきますわ」
そうは言ったものの、アニーはメロンとの一件があるので手放しでは喜べなかった。 ウェリントン夫人、なかなか引き下がらないねえ・・・ ジェーン「アニー様、お客様です。」
アニー「誰かしら?」
アニーは席を外した。
アニー「どなた?」
ジェーン「まずついてきてください」
下まで降りて、奥の部屋へ行った。
アニー「まあ、ローズィ。よく来てくれたわ。セディも喜ぶわ。」
ローズィ「こんにちは。この前ロンドンの家にスカーフを忘れていたので」
アニー「これは、私のではないわ。」
ローズィ「これは建前です。あと父の書類も置いていきます。」
アニー「どういうこと?」
ローズィ「父から電話が来ました。メロン夫人、女の子が生まれたそうです。」
アニー「まあ!」
ジェーン「奥さま、お静かに」
アニー「ごめんなさい。それはよかったわ」
ローズィ「ですが、この事は公にするとみんなパニックになってしまいます。なので、セディやブリジッド様を始め、皆さんには黙っているよう父から連絡が来ました。勿論ウェリントン夫人にも」
アニー「まあ…」
ローズィ「この事を知っているのは、お医者様、御前、メロン夫人、お父様、アニーさんとジェーンさん、そして兄と私だけです。」
アニー「分かりました。」
ローズィ「私は3日前に電話をもらったことになっています。御前とお父様が病院に居ることも知りません。明日の朝早くから講義があるのですぐに帰ります。」
ジェーン「では、反対に少しだけ会っていった方が怪しまれないと思いますわ。ハビシャムさんの書類は大事だから、アニー様とだけお話ししたって言えば何とかなりそうですよ」 >>614
セディ「ローズィさん、来てたんだ・・・。でも何を話しているのかなあ〜?」
セディは3人のやりとりを遠くから見ているだけしかできなかった。 >>615
ブリジット「ちょっと、あなたまた何を見ているの?」
セディ「なんか、ローズィさんがやってきたみたい。何か重要な用事でもあって来たのかなあ〜?」
ブリジット「そうねえ・・・。私たちに知られたくないことかもよ」
セディ「知られたくないこと?」
セディは首をかしげた。 >>616
アニーはセディとブリジットの姿を見つけてローズィにこう言った。
アニー「まずいわ、セディとブリジットさんにローズィさんが来たの分かられたみたい・・・」 >>617
その頃
伯爵「名前は何にしようかのぉ?」
メロン「何が良いですかね?」
伯爵「おお、沢山飲んでるな。すぐ大きくなるぞ」
メロン「そうですわね。」
伯爵「…儂にもくれぬか?」
メロン「仕方ないですね。赤ちゃんが飲み終わってからですよ」
それから伯爵は待ちきれず、メロン夫人が授乳を終えて赤ちゃんをベビーベッドに戻した瞬間
勢いよくメロン夫人の乳首をしゃぶり始めた
メロン「もう、あなたったら//」
伯爵「おお、うまい。何十年ぶりかのぉ?」 >>618
ウェリントン夫人「まさか、あの人・・・。ジェファーソン、馬車を用意して」
ジェファーソン「どこへいらっしゃるのですか?」
ウェリントン夫人「セドリックさんもブリジットさんもいらっしゃい。今から病院にいって驚かせてやりましょう!」
セディ「お見舞いに行くんですね、やったー!」
ブリジット「・・・」
ブリジットは冷静だった。 >>620
アニー「ウェリントンさん、私も参りますわ」
ウェリントン夫人「よろしいでしょう」
4人は急遽、メロンの入院する病院へと向かった。 >>621
ジェファーソンが機転を利かせて、病院へ直ちに電話した。
ジェファーソン「あの夫人がなにをするか分からぬ」
ジェファーソンはただただ、メロン夫人のことを心配した。
ハビシャム「御前大変です。ウェリントン夫人がこの病院へ来るそうです。」
伯爵「なに?!ならぬ!絶対にレスリーに会わせてはならぬ!何か良い手だてを考える。レックス!済まんが、絶対に儂ら以外は通してはならぬ」
レックス「分かりました」
ハビシャム「きっと、セディやブリジッド様も一緒でしょう。二人を利用する可能性があります。二人には悪いですが、セディやブリジッド様も通してはなりません。会える状況ではないと言って、何とか持ちこたえてください」 >>622
いつの間にかお屋敷に電話を引いたんだな?w >>622
セディ「ええ!?会えないって?何でなの?」
アニー「ウィリーに通してって話してくださらない?レックス先生」
レックス「とにかく面会謝絶なのです」
ブリジット「これは伯爵が会わせないようにしているのね。もしかして生まれたんじゃないかしら?」
セディ「え!?おめでたなのになんで拒むの?やっぱりウェリントンさんが来たからかなあ・・・」
ブリジット「それしかないでしょ?」
セディ「ブリジットって感が鋭いんだね」
待合室で門前払いを食わされた4人は仕方がないので近くのホテルを取ることにした。 >>624
ウェリントン夫人「アニーさん、この近くに美味しいお店があるのよ。夕食をご馳走しますわ」
アニー「ありがとうございます。お言葉に甘えますわ」
セディ「ブリジット、ウェリントンさんって結構、いい人だよ」
ブリジット「そりゃあ、イギリスでも名門の貴族の出よ。ああいう貴婦人はなかなかいないわ。
おじいさまもお目が高いわね。再婚相手としては不足のない人よ」
セディ「ふーん」
ブリジット「セディ、いい?イギリスはアメリカと違うの。世間ではメイド頭と結婚したらそっちの方が
スキャンダルになっちゃうのよ」
セディには理解できなかった。
セディ「ええ!?そうなの?」
ブリジット「大きい声を出しちゃあダメよ。ウェリントンさんに聞こえちゃうわ」 まーた自称26の嘘つき糞ガキが荒らし回ってるのか
アンスレやセーラスレを荒らし回るのに飽きたらずここでもか
いい加減にしろ >>625
病室にて・・・
ハビシャム「ウェリントン夫人や若君を門前払いしましたが御前、これからどうなされるつもりですか?」 >>627
セディ「でもどうして病室へ入れてもらえないんだろうね?」
ブリジット「多分、伯爵も後ろめたさがあるのよ」 >>628
セディ「ここってさあ、高いんじゃないの?」
ブリジット「子爵夫人のお気に入りだからもちろん高級レストランよ」
ちょっと間を置いてからこんなことを言った。
セディ「ブリジット、明日さあ朝早く、メロンおばさんの病室に行ってみない?」
ブリジット「ちょっと、見つかったらヤバイわよ」
セディ「だってどうせ会えずに帰るのならいっそのこと僕たち2人で極秘で潜入してみようよ」
ブリジット「あなた、案外大胆なことを考えているのねえ・・・」
ブリジットはセディのその見上げた度胸に驚いてしまった。 >>629
翌朝、メロンの病室にて・・・
セディ「メロンおばさん」
メロンはすっかり驚いた。
メロン「若君、どうなさったのですか?」
セディ「ん?だって会いに来たかったんだもの」
ブリジット「セディがどうしても会いに来たいというのでみんなが寝静まっているいる間に来てみました」
メロンは泣いてしまった。
セディ「どうしたの?」
メロン「若君もブリジット様もお優しい・・・。私のことをご心配なさってくれてたとは・・・」
セディ「当然ですよ。赤ちゃん、生まれたんですってね。おめでとうございます」
ブリジット「おめでとおうございます」
メロン「ありがとうございます」 >>630
ウェリントン夫人「さてと、何とかしてあのメイド頭のところへ向かわなくては」
コンスタンシア「あら、ウェリントン夫人じゃないですか?」
コンスタンシアは偶然出くわしたように装ったが、ハビシャムが手を回していた。
取り敢えずコンスタンシアが話をつけて、ウェリントン夫人と先にドリンコート城に戻ることにした。
アニー「あぁ、ひとまず助かったわ」 >>631
アニー「あら?セディとブリジットさんがいないわ。あの子たち、どこへ行ったのかしら?」
ウェリントン夫人「あのメイド頭の病院ね」
アニー「もう〜、あの子たちったら・・・」 >>632
セディ「メロンおばさん、それで男の子なの?女の子なの?」
メロン「女の子です」
ブリジット「良かった、女の子で」
それを聞いてブリジットは安心した。
セディ「良かった?どうして」
ブリジット「だって男の子だったらあなた、ドリンコート伯爵になれないでしょ」
セディ「そんなこと、心配していたの?僕はどっちでもいいって言ったじゃない」
ブリジット「ダメよ!そんなの」
セディ「それはそれでいいと思う。伯爵になれなかったら僕は父さんと同じ新聞記者になるか、
あるいはフルート奏者になろうと思っていたし・・・」
ブリジット「はあ〜、フォントルロイ殿はいったい何を考えているかわからないわね」
メロン「でもよく来てくれましたわね、若君もブリジット様も・・・」 >>633
病室に伯爵が入ってきた。
伯爵「う、セドリック、ブリジット、来ておったのか・・・」
セディ「お祖父さん、おはようございます。メロンおばさんに女の子ができたんですってね」
伯爵「おまえたち、知ってしまったのか・・・しょうがないなあ」
そこへ後からハビシャムが入ってきた。
ハビシャム「アニーから連絡があったがセディもブリジットもやはりここへ居たのか」 >>634
その後…
アニー「もう、二人とも勝手に出歩いては行けません。事故に遭ったらどうするの?」
セディ「母さん、ごめんなさい」
ブリジッド「ごめんなさい」
ハビシャム「アニー、ウェリントン夫人は?」
アニー「コンスタンシア様がドリンコート城へお連れなさったわ。」
ハビシャム「そうか。ひとまず安心だな。」
レックス「それでもしばらくは警備を徹底しておきましょう。下のものにも伝えてきます」
ハビシャム「お願いします。」
レックスは部屋を出ていった
アニー「メロンさん、よかったですね。」
メロン「アニーさん…」(涙ぐむ)
伯爵「アニー、かたじけない」
アニー「いえ…」
アニーはハビシャムと目を合わせると、軽くハグをした で、伯爵はメロンを後妻にするの?
ウェリントン夫人の一件を解決しないまま、結婚に踏み切ったら新聞沙汰だぞ
偽のフォントルロイが現れたときも新聞に書かれたじゃないか?
アメリカから来た偽フォントルロイは母親が金が欲しさにやってきたって・・・
アニメでもやっていたじゃないか
イギリスのマスコミはこういうゴシップが好きだしな
まあ君たちも気をつけて物語を展開しなさいよ だいたい伯爵が自分の使用人との間に子供を作った時点でマスコミ沙汰だよw
この女の子は表へ出すべきではない
出生届けも出さずに村の娘としてジェーンの家に奉公に出すといい 確かにw
それ考えると、伯爵とメロンって堂々と外出歩きすぎだな
ずっと前なんか二人だけで旅行に行ってたでしょ そういやあ、日本ではイギリスの貴族が不貞を働いても日本の新聞に取り上げられないな
王室なら別だが・・・ >>639
でも、ウェリントン夫人とのつきあいがなければ間違って使用人に手をかけて誤って孕ませることは当時はあったはず。
日本だって正妻が居ながら妾とかいた人は明治時代にはたくさんいたはず
あの竹下登の父親なんか県議時代には息子、登の正妻を手篭めにした
そして自殺に追い込んだという衝撃的な過去もある
まあ一夫一婦制のイギリスと一夫多妻の日本では事情は違うだろうけど
欧米の男性も昔は使用人に手を出したってことは十分考えられるよなw 嫡出子と非嫡出子の違いってこういうところにあるのかもな
認知するとかしないとか、男性に特権があったのは要するに家の財産を守るための法律だったのかも知れん
それとミンナみたいに
「私はあなたの息子、ビーヴィスの妻でこの子はフォントルロイですよ」
なんてのをはねつけるための特権だったんだと思う
最近はDNA鑑定という技術もあるから実の子であるかどうかわかるようになったからだけど
100年前には証明のしようがなかったから男の方から認知しないという特権を設けることで
乗っ取りを防いだと思われる >>636
ハビシャム「御前、生まれてしまった以上、止むを得ません。まずはウェリントン夫人をどう説き伏せるか考えましょう」
伯爵「ウェリントン夫人には悟られるでないぞ。このまま裁判所にでも駆け込まれたらわしは窮地に追い込まれる」
ハビシャム「お任せください。ロンドンではオリヴァーが対策を練っております」
伯爵「頼んだぞ」 >>643
ハビシャム「アニー、セディ、それからブリジット様、別室で大切な話があるから来て欲しい」
ハビシャムはこの一件を外部に漏らさないように3人に説明することにした。 >>644
ブリジット「子供を作ったのは失敗だったかもね」
セディ「どうしてそんなことを言うの?」
ブリジット「だってウェリントンさんのこと、解決しないままじゃない?こんなこと知れたら大変よ」
アニー「そうねえ。裁判で負けるかも知れないわねえ・・・。ウィリー、あなた、大丈夫?お父様のことを守れるの?」 あなたたち、そろそろこの物語を終わりにしてはどうですか? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています