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セディの部屋の扉を開けたのはローズィだった。
ローズィ「セディ、今晩何を食べる?ブリジットさんも何か食べたいものあるかしら?」
セディ「パスタか、シュニツェルがいいかな?」
ブリジット「何でそういう外国の料理なのよ?…ローズィさん、お任せしますわ」
ローズィ「遠慮しなくていいんですよ。お二人はまだ子供なんだし」
ブリジット「シュニッツェツってのは無理そうだからパスタとシチューってできますか?」
ローズィ「ええ、いいわ。じゃあ、夕食ができるまで待っててね」
そう言ってローズィはキッチンへ降りて行った。

セディ「ふう…。ブリジット、危なかったね」
ブリジット「セディ、感謝するわ。…それにしてもシュニッツェルとか
ドイツ料理の名前、どこで覚えたの?」
セディ「ん?…ああ、ドリンコート城の料理長のルークさんが以前に作ってくれたんだ。
カロットフェル料理とか言って、ジャガイモ料理も食べたよ。昔、若い頃、ヨーロッパ中を
武者修行したことあるんだって。それでドイツ滞在中に覚えたらしいよ」
ブリジット「へえ。でも私がドリンコート城に居たときはドイツ料理なんて
作ってもらえなかったわよ」
セディ「じゃあ今度、ブリジットがドリンコート城に来るようなことがあったら
作ってもらうようお願いしてみるよ」