>>466
セディ「ねえブリジット、もしお祖父さんに男の子ができたら僕もロンドンに学校に通おうと思う。
コンスタンシアおばあさまの家に下宿しようと思うけどどうかな?」
ブリジット「ちょっと待って!まだそう決まったわけじゃないわ。・・・落ち着くのよ」
セディはケロっとした顔をしていた。
セディ「僕は冷静だよ」
ブリジット「いいえ、正気じゃないわ。・・・そうね、この暑さだもの、
頭がおかしくなっても不思議じゃないわね」
セディはムッとなった。
セディ「ブリジット、いくら君が友だちでも言いすぎじゃないのか?」
ブリジットは行き過ぎた言動を反省した。
ブリジット「ごめんなさい。でもあなた、お爺さまのそばにいないとダメよ。
あなたはこのドリンコート城の主になるの」
セディ「でもお祖父さんに男の子ができたら僕は伯爵になれないよ」
ブリジット「セディ、落ち着いて聞いてね」
セディ「うん」
ブリジット「多分、御爺さまはメロンさんに子供を諦めるように言うはずよ。
メロンさんを後妻にしても子供まで儲けようと考えていないはず。
妊娠なんかしても高齢出産でメロンさんの命に危うくなるわ」
セディはしばらく黙っていた。

セディ「そうなんだね。赤ちゃんが生まれるのはうれしいけどメロンさんが
死にそうになるんだったらしょうがないね、諦めるのも・・・」