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と、そこへある一人の貴婦人が現れた。
ウェリントン夫人「ハビシャムさん、私にも先妻のキャロルさんをお参りさせてくれるかしら?」
ブリジット、セディ「え〜!何で何で…」
思わず、2人は大きな声を上げた。
アニーも驚いたがすぐに二人を諌めた。
アニー「ウェリントン様、今日はわざわざ来てくださってありがとうございます。
…こら、失礼でしょ?2人とも、ウェリントンさんに謝りなさい。
それからちゃんとご挨拶をして」
ブリジット、セディ「ウェリントンさん、お久しぶりです。大変失礼なことをして
すいませんでした」

ハビシャムも驚いた。
ハビシャム「ウェリントン子爵夫人、どうしてここがわかったのですか?」
ウェリントン夫人「たまたまさっき、ロンドン市内でハビシャムさんの秘書に
バッタリ出会ったの。今日は亡くなった先妻のお墓参りに行きましたよ。ってね」
伯爵とメロンは狼狽するばかりだった。

ウェリントン夫人「ジョニー。いえ、ドリンコート伯爵、私はこれで失礼しますわ。
でも一両日中にご連絡くださいね。いいご返事、お待ちしていますわ。
ハビシャムさん、フォントルトイ卿、それに皆さん、後ほどお会いしましょう」
とはいうものの、これはウェリントン夫人が伯爵にに対して約束は忘れるな。という
行動でもあった。
そう言ってウェリントン夫人は5分ほどで帰って行ってしまった。