>>229
食事も終わり、ハビシャムは伯爵の部屋に行った。
ハビシャム「御前、お加減はいかかですか?」
伯爵「ああ、何とか大丈夫じゃ」
ベッドに横になっている御前のそばにはメロンがつきっきりになっていた。
ハビシャム「では御前、明日私はドリンコートへ行きます」
伯爵「そうじゃったな。悪いがハビシャム、頼んだぞ」

ハビシャムはセディも連れて行くと報告しようとしたが伯爵に要らぬ心配を
かけまいとあえて言わなかった。
ハビシャム「メロン夫人も無理せず、おやすみになってくださいね。
看病のことでしたら何でしたらローズィかアニーに頼んで交代してもらっても
いいのですよ。是非そうしてください」
メロン「交代をお願いするときはこちらから申し出ますので今はお気遣い
なさりませぬよう…」
伯爵はハビシャムに頼んだ。
伯爵「いや、メロン夫人を休ませてくれ。その前にちょっとメロン夫人と話が
したい。席を外してくれ」
ハビシャム「はい、わかりました」
そう言って部屋を出て行った。