>>214
ウォルトン医師が到着した。
ハビシャム「ウォルトン先生、先ほど所要があって御前と外出していたのですが
帰りの馬車の中で御前が熱を出されていることに気がつきました。
寝室にいます、どうぞこちらに…」
ハビシャムはウォルトン医師を部屋に案内した。

廊下でセディがウォルトンを見かけた。
セディ「ウォルトン先生ですか?」
ウォルトン「あ、君は…」
セディ「僕がセディ、…いえ、セドリックです」
ウォルトン「これは失礼しました。初めまして若君、チャールズ・ウォルトンです」
挨拶をしているとハビシャムがウォルトンを急かした。
ハビシャム「ウォルトン先生、早くこちらへ…セディ、挨拶は
先生の診察が終わってからにしなさい」
ウォルトン「これは驚いた。ハビシャム氏がフォントルロイ卿にそんな言葉使い
しているとは…」
ハビシャムはハッとした。
ハビシャム「あ、いや、これは我が家では親しい呼び方をしているだけですよw。
…若君、ローズィやアニーとリビングで待っていてください」
ハビシャムは公式の場での言い方に直した。
セディ「はい、わかりました」
ハビシャム「さ、先生、御前はこちらです」
そう言って伯爵の部屋に入って行った。