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ハイドパークに着いたセディとブリジット
ブリジット「ここがロンドンでも有名なハイドパークよ。今から40年前に
ここで万博があったらしいの」
セディ「へえ、広いんだね。ニューヨークのセントラルパークと比べると
どっちが大きいのかなあ〜?」
ブリジット「ニューヨークにも大きな公園があるの?」
セディ「そうだよ。アメリカに住んでいたときは父さんと母さんと3人で
何回か行ったことがあるんだ」

その2人の行動をさっきのブリジットの同級生2人がたまたま目撃してしまった。
同級生A「あれ、もしかしてブリジット?」
同級生B「間違いないわ、ブリジットよ。あの隣にいる男の子、誰かしら?」
同級生A「あれがさっきブリジットが言っていた王子様よ」
同級生B「ちょっとやだ、やっぱりつき合っている男の子がいるのね。
あら?でもブリジットには兄弟がいたんじゃなくて?」
同級生A「お兄さんならるけど弟はいないわよ」
同級生B「じゃあ親戚の子ってことは?」
同級生A[いないって聞いているわ。遠い親戚に伯爵のお孫さんがいるけど
まさかそのお孫さんがこんなところにいるわけないし」
同級生B[それもそうねえ」
同級生A[去年、新聞で偽の若君ってことで顔写真が載ったけど去年のことだし、
覚えていないしねえ。…そうそう、確かブリジットもブリジットのお母さんも
その子のことを嫌っているって聞いている。何でもその子に嫌気がさして
ブリジットは母子ともどもロンドンに帰ってきたって聞いているわ」
同級生B「じゃあ、あの男の子はやっぱりブリジットのボーイフレンドだわ。
これは大変なものを見ちゃったわ、私たち」
そう言ってこの話は瞬く間に学校中に広がって行くのだった。