>>19
電話はブリジットの方から切ったがその後の処理がわからなかった。
セディ「ローズィさん、あとどうすればいいの?」
ローズィは立ち上がり、セディから受話器を受け取り、電話器に受話器を置いた。
ローズィ「こうすればいいだけよ。電話はかかってくれば交換手の方が繋いでくれる
から受話器さえ取ればいいけど、かける時は受話器を取って脇のこのクランクを回して
電話局の交換手を呼ぶ。そしてロンドン市内なら”ロンドン市○○街何番地の××さん宅、
電話番号を交換手に伝えて繋いでもらう。…わかったかしら?」
セディ「へえ、ニューヨークにもあったけど父さんの会社やガストン先生のような仕事で
しか利用していない人のところでしかみたことがなかったよ。ハビシャム先生はお仕事で
使われているんですか?」
ローズィ「お父様の事務所にはこことは別に電話があるわ。これは自宅用よ」
セディ「へえ、すごいなあ〜。ハビシャムパパはお金持ちなんだね」

ハビシャム「2人とも食事に戻りなさい。スープが冷めちゃうよ」
セディ「あ、いっけない!電話って初めて使ったので感動のあまりいろいろ聞いてしまった」
伯爵「ローズィ、電話のかけ方まで教えなくてよい。セドリックがロンドンにいる間、
ブリジットに何度も電話をかけられてしまうぞw」
伯爵は冗談を言った。
セディ「はい、わかりました。よほどの用事がなければブリジットには電話しません。
世間話がしたければ直接会って話しをします。心配しないでください」
伯爵「電話をしたければハビシャムの家ではなく、わしのロンドンの屋敷で電話しろ。
そうすればハビシャムにも負担をかけなくて済むならなあ…ホッホッホw」
伯爵はこれから迫ってくる恐怖を打ち消そうとセディをダシにして皆の笑いを誘った。