>>17
生まれて初めて受話器を持ったセディ。受話器といっても現代のようなものではなく、
相手方から聞こえてくるスピーカーのついたものである。
こちらから喋る方の送話器は電話器についている形式のものである。
当時の電話は今日のようなダイヤルなどついておらず、まずは電話会社の交換手を
呼び、ロンドン市内の何番地の誰々さん宅へ、そして電話番号を交換手に告げ、
繋いでもらうと言った方式であった。
セディ「ハロー。(でいいのかな?)」
ブリジット「ハローじゃないでしょ?グッモーニングでしょ。まさかあなた今回、
初めて電話を使っているの?」
セディ「そうだよ」
ブリジット「今起きたんじゃないでしょうねえ?寝坊助はダメよw」
セディ「朝から随分、ご挨拶だなあ〜!」
セディはちょっとムキになった。
ブリジット「冗談よ。それより今日はキャロラインさんのお墓参りに行くんでしょ?
その後の予定は?もし予定が無かったら私の家にいらっしゃいよ。今日はお母様も
お出かけで私一人になるのよ」
セディ「じゃあ、せっかくだからブリジットも一緒にお墓参りに行かない?
…ちょっと待っててね」
そう言ってハビシャムのところに駆け寄りこう言った。
セディ「ハビシャムパパ、もしお邪魔でなかったらブリジットも一緒に
お墓参りに行ってもいいかな?」
ハビシャム「それは構わないよ」
セディ「じゃあ、ブリジットの家に寄ってそれから行きましょう」
ハビシャム「そうしよう」