>>177
セディ「エリザベス先生、ちょっと外を見てよろしいですか?」
エリザベス「わかりました。許可します」
セディは馬車が出ていく音が聞こえてきたので勉強を中断して窓の外を見た。

セディ「お祖父さん、ウェリントンさんと円満に解決すればいいなあ」
エリザベス「若君、御前のことを心配されていたのですか?」
セディ「お祖父さん、今日はウェリントンさんと大事な話があるんです。
あ、でも先生、このことは内緒ですよ」
エリザベス「もちろん、私はドリンコート家の秘密については口外しないと
いう約束で若君の教師としてここへ来ています。守秘義務がありますので
ご心配には及びませんよ」
セディ「シュヒギム?シュヒギムって何ですか?」
エリザベス「秘密を守る義務のことですよ」
セディ「ああ良かった。ウェリントンさんとお祖父さんのことがイギリス中に
知れたら大変だとジェファーソンさんやジェーンに伺っています。
…あ、変なことを言ってごめんなさい。もちろんエリザベス先生がそんなことを
するなんて思っていません。エヘッ」
エリザベス「それでは若君、続きをやります。テーブルの方へ戻ってください」
セディ「はい」
そう言ってまた歴史の授業へ戻った。