>>15
今度はハビシャムの部屋に顔を出した。
ローズィ「お父様、アニーさん、セディ…いいえ、若君、朝ごはんができました。
下へ降りて来てください。食堂に朝食の準備をしましたから」
セディ「ローズィさん、おはようございます。若君なんて仰々しいから母さんみたいに
”セディ”って呼んでよ」
ローズィ「滅相もない。お父様なら若君の義理の父親ということでそう呼んでいるのでしょうけど…」
セディ「じゃあ、問題ないじゃない?ハビシャムパパが義理の父さんならローズィさんは僕のお姉さんだよ。
お願い!2人だけの時でいいからセディって呼んでよ。ねえ母さん」
アニー「そうねえ。ローズィ、私たちといるときだけそう呼んで
やってちょうだい」
ローズィ「ええ、まあ、そうしたいんですけど…」
セディ「そうそう。僕も早くローズィさんと本当の姉弟(きょうだい)
みたいになりたいからさ、ね」

その3人のやり取りを聞いてハビシャムはモゾモゾと起き出して来た。
ハビシャム「ローズィ、おはよう」
ローズィ「おはようじゃありません。早く着替えて食堂へ降りてきてください。
朝食の支度ができたのよ。今日はみんなでお墓参りに行くんでしょ?お父様は御前様
と違ってまだ若いのでからしっかりしてもらわないと困りますよ。じゃあ私は食堂で
待っていますからね」
ハビシャム「わかったよ」

ローズィが下に下りて行ったところを見計らって笑いながらこう言った。
ハビシャム「ローズィ、あいつも段々、亡くなったキャロルに似てきたなw
説教がましいところもそっくりだよ。アニー、生前のキャロルもあんな感じだったんだ」
アニー「ダンディなウィリーも家に帰ると死んだ奥様に頭が上がらなかったのですねえ(笑)」
ハビシャム「まあ、そんなところさw」
ハビシャムは苦笑いをした。