>>151
食堂にて…
パンにジャムを塗りながらセディはブリジットにこう質問した。
セディ「ねえブリジット、朝食を食べたらすぐに家に行くの?」
ブリジット「そうねえ。学校に行く準備をしなくっちゃね。教科書をかばんに
入れて、そして制服に着替えておめかしをするから早めに出ないとね」
セディ「制服?へえ、イギリスの子って制服があるんだ。僕がニューヨークに
いた頃はなかったよ」
ブリジット「イギリスの上流階級の子はパブリックスクールや私立の学校は
みんなそうよ」
セディはロンドンに来て話をきくと驚くことばかりだった。
セディ「えー、何か堅苦しいね」

ブリジットはミルクを飲み、ひと息つきこう述べた。
ブリジット「だから私はあなたといると気が楽よ。学校から帰ったら
またここに来るわね。帰りは自宅に戻らずここへ直行するから着替えを
持ってくるわ」
セディ「着替え?」
ブリジット「私服のこと。登校する時に御者の方にお願いしてここに先に
運んでもらっておくわ。あなた、触っちゃダメよw」
セディはムッとした。
セディ「触らないよ〜!女の子の洋服なんか。もう〜」
ブリジット「冗談よw」
ブリジットはまたセディをからかった。
セディ「じゃあ学校が終わったらここに来て。楽しみにしているから
…さあ、僕も今日はエリザベス先生が来る。僕もここが学校だ」


セディもブリジットも今日は伯爵にとって決戦の日であることを忘れていた。