AO1話冒頭で、どうすればよかったか?

ここで、イビチャは、過去に「青いブレスレットを付けていた女性」を、
映像つきフラッシュバックで回想していなければいけない。
沖縄に場面転換する前に、イビチャの語る「希望の鳥」が、
「青いブレスレットの持ち主」であることを明示する必要がある。
冒頭で、明らかにエウレカの噂をしているので、隠す必要は無い。
そのほうが、作品全体を通したキーアイテムを視聴者に強く印象付けることが出来る。
冒頭で、キーアイテムを出すか出さないか、視聴者にとってはアニメを見続けるモチベーションに大きく影響する。

場面転換してアオを登場させても、アオが「希望の鳥」なのかどうか印象は曖昧になるし、
実際、イビチャの語る「希望の鳥」は、アオではなく、エウレカなのだ。
せっかくの「希望の鳥」というキーワードも、具体性が無いまま、
視聴者に印象付けることに失敗しているので、
視聴者はただぼんやりアニメを見させられているだけになる。

その後、複雑な世界観設定がどんどん提示されていくが、
何がキーアイテムで、どのように重要かも不明のままなので、視聴者の視点を一層散漫にさせている。
結果として、だらだらしたストーリー運びになってしまい、初見でもかなりイライラさせられた。

初代エウレカセブンは、冒頭でしっかりコンパクドライブを見せ、
ハデな戦闘シーンから始めて、視聴者の関心を引く努力をしていることを忘れてはいけない。