W3は、地球人に親切にしてもらい、地球の人達はみな善人で優しい人だったので、
そんな良い人達を全滅させる恐ろしい反陽子爆弾を平気で投下してこいなどという
銀河連盟の方がよほど野蛮であると考えを改めました。そうして、爆弾を持って
円盤にのり、銀河連盟の本体に突っ込んで華々しい最後を遂げたのです。

「真一、W3たちは見事に銀河連盟をやったようだ。
いまフェニックスから連絡があったよ。今日はお祝いのパーティだ。」

「やったね兄さん、親切にしてうまく洗脳した甲斐があったね。
W3たちは哀れだとは思うけれども、これでとうぶん地球は安泰だね。
しばらくは銀河連盟もまた手を出してきたりはしないだろうね。」

こうして、地球の危機は一人の少年の献身と努力によって回避されたのです。
爆弾3勇士となったW3の存在とその壮烈なる行動は世の中に知られることは
なかったし、これからも語られることはないでしょう。