原作全巻持っているが、アニメの方の印象ほど明るくコミカルな内容ではない。
特に後半になると初期の頃の豪放磊落なキャラはほとんど影を潜め、番場は常に苦闘している感がある。

それは魔球打倒を果たさんとするライバル達との闘いだけではなく、一年を経る度に衰えが顕著になって行く
長嶋初め巨人の主軸選手の中で文字通り孤軍奮闘する姿でもあった。
今改めて読み直してみると、番場という主人公が最後の悲劇的な幕切れに向けて少しずつ、だが確実に追い詰められて行く様を
手に取るように感じる事が出来る。
最終巻あたりになるともう読むのが辛くなって来るほどだ。