>>37
結婚は必ずしも必要ないよ。
例えば「お宝返却大作戦」では、世話になった遊牧民族を殺されたことで、
義理を果たすためのあだ討ちで女スナイパーと命がけで深手を負いながらも対決したけど、
同じ単純な動機でも、まだあっちのほうが五右衛門のキャラクターとして成立している。

風魔は五右衛門という古風な男が女と結婚するという決断したところで
五右衛門らしくない選択をしているその時点で大風呂敷なんだから、
変人五右衛門の「結婚」をメインテーマに、男女関係の枝葉の描写を積み重ねなければバランスが取れない。
出合って惹かれあうまでの描写を回想で見せるだけじゃ不十分。
それではただのあらすじの説明だ。

なぜ五右衛門がそこまでの決断をしたのか、女にどういう魅力があったのか。
ここをエピソードを通して描かなきゃ意味がない。嘘をつくならちゃんとついてもらわないと。
どんなにかっこよく戦闘場面を作画したって、せっかくの盛り上がるはずの場面が空回り。
鮮やかな格闘場面にキャラクターの情念が篭ってこそ戦闘だって盛り上がるんだろ。
それが物語だろ。