昭和40年生まれの爺だが、おんぶおばけ大好きだったよ。
クラスの仲間もたくさん見ていた。
おんぶやおじい、おじょうとの交友の中に、子どもたちへの躾と関連させて昔話が語られるという内容だったよ。

悲しい悲しい最終回は残念ながら見逃している。
でもおんぶおばけでいちばん記憶に残っているシーンは、
村の悪童たちに「おまえのおじいなんか、もうすぐ死んじゃうんだぞーー^^」とからかわれたおんぶが泣く泣く家に帰ってきて、
「おじい!おじいってもうすぐ死んじゃうの〜?」と涙ながらに尋ねる。
するとおじいは
「そうじゃ・・・形ある物は必ず壊れ、命あるものは必ず死ぬ。世の中の厳しい掟なんじゃ」と厳しい顔で言う。
あまりに情け容赦のない現実を突きつけられたおんぶは、泣くこともできずに凍り付く・・・というシーン。

今時のアニメなら「おじいは、おんぶの心の中でいつまでも生き続けるよ」などと語ったりするんだろうけど、
(当時の)子ども相手にこの容赦のなさ。
今、子どもたちの間に命や人の痛みを何とも思わない風潮が蔓延しているのは、アニメや子ども向けの話でこうした厳しい現実を語っていないからだと確信している。