最終教師
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バイファムがDVDBOXになったことだし、ここらで頼むよ一発。 −1988年
とある結婚式場「梅雄会館」
館内では幾組もの結婚式・披露宴が行われていた。
ロビーにて親戚同士が談笑したり記念撮影をしたり。
披露宴会場では今まさに新郎新婦から両親へ花束の贈呈がなされようとしていた。
場を盛り上げる司会者。
誰もが涙するまさにその時! 両親の背後の壁が爆発!会場内に吹き飛ばされる警備員たち!
天井に突き刺さる新郎の母!
ウェディングケーキに飛び込む門出の二人!
阿鼻叫喚の会場の地下数百米では、未曾有の大惨事が勃発していた!
走り回る警備員!
鳴り響く警報音!
研究所長が警備員に怒鳴る!
所長「いたか、X−8号はっ」
警備員「いえっいませんっ!」
所長「何と言うことだ!我々は取り返しのつかないことをしてしまったぁ!」(CV:若本則夫) 混乱する所員たちの背後、幾つもの実験漕では異形の怪物どもが雄叫びを上げている。
研究所員(狩魔)「あいつは洗脳前だぞ!市街地へ逃げ込めばどういうことになるか!」
研究所員「ど、どうしよぉぉぉぉ・・・」
研究所員(狩魔)「警察だ!いいや自衛隊を呼びましょう!」
所長「駄目だっ!駄目だ、そんなことをしたらここがただの結婚式場ではなくて、今流行りの・・・遺伝子工学研究所であることが世間にバレてしまう!」
研究所員(狩魔)「・・・・・」
稲光りに横顔を照らされる狩魔無礼。
梅雄会館を不気味に照らす稲光り。 (画面全体に横スクロール赤文字で)
『恐怖のバイオ人間』
(タイトル)
『最終 教 師』
(映倫) ―――1991年
山あいにほど近い、ここは五日市町。
里山を流れてくる小川にはまだ朝もやが残り、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
人通りもまばらな町中では新聞配達がスーパーカブで行くばかり。
寺社の前ではインドの修行僧っぽい人が焚き物をし、その横を人民服で自転車に乗った一団が通り過ぎる。
今起き出したのだろう「セトモノむらやま」の主人が店を開けて大きなあくびをひとつ、その前を槍を持ったジャージ姿のアフリカ人がジョギングしてゆく。
そんなごくありふれた朝のひとこま。
輝く朝日のなか、一人の可憐な少女が登校してゆく。
白鳥雛子。
バロック風なBGMを流し、文庫本を繰りながらたおやかに歩いている。
活字に目を落としたまま、ポニーテールをなびかせつつ、さまざまな風景の中を。 停留所でバスを待つ雛子。
頭上はるかには一艘の広告飛行船が賑やかなマーチを流しながら飛んでいるのが見える。
雛子はチラリと腕時計を見る。
そこへ「カサカサカサカサ・・・・」と、不気味な音が近づいてくる。
振り向いて雛子はハッと驚く。
いきなり!「茶羽顔八」が現れる。
何かを租借している口元からは魚の骨が覗き、長髪巨躯黒マント姿でゴミ用コンテナの上に仁王立ちしている。
しばし向き合う雛子と顔八。 やがて顔八は租借物を音を立てて飲み込む。
顔八「娘。率爾ながらものを訪ねるが」(CV:竹中直人)
雛子「・・・・はい」(CV:笠原弘子)
顔八「帝学へ行くにはこの道で良いのかな?」
雛子「テイガク、と申しますと?」
顔八「フムあの関東最悪の低脳高校と呼ばれる私立帝王学園の事である。」
雛子「低脳高校?」
顔八「だがっ!その帝学もまもなく変わるっ!明るく健全な真の高校教育がっ帝学に復活するのだっ!」
(プァ〜ン)バスが近づいてくる。 雛子「あの・・・帝学なら、この道です。」
顔八「美しき乙女、礼を言う。ではっ!」
コンテナを飛び降りる顔八。
石垣にへばり付きながら横歩きで去ってゆく。
雛子、言葉を失い顔八を見送るが、バスが来たことに気付く。
雛子「あっ!バスが来ます!」
そのとき一陣の突風が吹き、顔八の姿を見失ってしまう。
バスのステップを登りながら、顔八の去った方を見やるが、あとから走ってきたアメリカ原住民っぽいひとに追いやられるようにバスに乗り込んだ。 荒野の中に孤立して、寂れた建物が見える。
私立帝国学園。
無数のわだちが走る校庭には、ひっくり返った廃車や倒木、ドラム缶などが廃棄されている。
破れたフェンスの向こう、見張り台らしいバラックに人影が見える。
そこに陰をさして、頭上を飛行船が行く。
勇ましいマーチを流し、その船底には「青年よ!海外に勇飛せよ!」の文字が。
それらをガラス越しに見つめる茶羽顔八。
興奮気味か、鼻息がガラスを曇らせる。
窓の外には「無名教師の墓」なる立て札が立ち、その向こうには無数の十字架が並んでいる。
どれも手製とおぼしき粗雑さで、有刺鉄線が巻かれている。
墓の上を通ったカラスが、墓の下から飛び上がった何者かによって地面の下に引きずり込まれる。
思わず感心する顔八。
顔八「美しい・・・」 屋内、散らかった校長室で顔八を出迎える校長。
校長「いやあ〜どうもどうも。私が校長の・・・」(CV:永井一郎)
顔八「美しい・・・」
突然、大アップで校長に迫る顔八。
顔八「実に美しい!私にはピッタリの環境だ!」
校長、脂汗を流しながら顔八に事情を説明する。
校長「話せば長い事ながら、頑健な肉体と精神を培い、国際人として自己を確立し、そして広く海外に飛び立ってゆく。
これをモットーに始められたこの高校も、今や関東最悪と言われる始末・・・」
校長の話は続くが、顔八は興味なさそうにガラスに指で○とか書いている。
校長はだんだん涙混じりになってくる。
校長「生徒によって廃人にされた教師は後を絶たず、この就職難の時代にも、ついには無理して来るものも居なくなり、ましてや・・・」
顔八、ガラスで指先が汚れたことに気付き、校長の肩に手を掛ける。
顔八「だからこそ、この私がやってきたのだ。なあ?」
そっと指先を校長の肩で拭う。
校長「え?」
顔八「なあ!?」
校長「今も残っている教師は、刑務所を脱走してそのまま居着いた奴とか、変な宗教を広めようとする奴とか・・・」
涙ながら、鼻水ながらで力説する校長に、ついに顔八がキレる。
顔八「うるさい!うるさいうるさーい!
この私は最終教師と呼ばれる男だ。」
校長「おおっ!最終教師!」
顔八「いかなる難問をも解く明晰な頭脳!」
校長「おおっ!頭脳!」
顔八「非行学生には目には目の厳罰主義!」
校長「ああっ!主義!」
顔八「そしていかなる暴力にも耐えうる強靱な肉体!」
校長「ああっ・・・肉体ぃぃぃ・・・・」
校長、感極まって顔八の足に取りすがる。 校舎内、寂れた廊下に顔八の高笑いが響く。
顔八「わははははは、全て私に任せておきなさい。」
校長「はぁ・・・ですが、どうしてそう壁際を?」
顔八は壁にピッタリくっついて横歩きしている。
顔八「私は壁が大好きなんだ。
見たまえ、美しい壁じゃぁないかっ!」
顔八、壁を平手で叩いてみる。
突然壁から天井に亀裂が走り、塗り込まれていた無数の骸骨が転がり出てくる。
反対の壁からは半狂乱な死体が雄叫びを上げながら走り出し、二人の回りはコウモリとドクロの乱舞する地獄絵図と化した。 笠原弘子は大好きだが声優としては???だなぁ・・・ >>242
個人的にはツボです、究極超人あ〜るのさんご役も良い DVD発売すらされてないのに続編なんて無理だんべ・・・ 漫画(イラスト)では復活した茶羽に乳を吸われてたけどね 制作年度: 1988
制作国: 日本
監督: 芦田豊雄
声の出演者: 竹中直人 笠原弘子 屋良有作
時間: 約60分+特典
色彩: カラー
面・層: 片面2層
リージョン: 2
音声 1:ドルビーサラウンド 近所の古いレンタル屋さんには今も置いてある(チェーン店じゃない個人の店舗) 12/25 最終教師DVD 5800円・・・・orz ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています