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東京五輪金取りへマル秘計画進行 中国に負けない国家機密ラケット開発中

実力差が縮まらないのはなぜか。日本協会の宮崎義仁強化本部長(60)は
次のように指摘する。

「技術だったりデータ、その対策というのは日本のほうが進んでいる可能性
もある。それよりも中国に100%負けているものは用具」。どうやら、
“卓球王国”との距離を縮められない要因はラケットにあるというのだ。

 そんな「打倒・中国」に向け、本紙は水面下で“極秘プロジェクト”が進行し
ているとの情報をキャッチ。担当者は「国家秘密ですので…」としたが、
話を聞いていくうちに少しずつ内容が明らかになった。それは新型ラケット
の開発で「ただ従来のラケットの何かを変えるというものではありません。
中国のラバーをしのぐラバーをゼロから製作しようということになったのです」
と説明する。

 中国仕様の素材は日本を含む他の国とどう違うのか。「野球で例えると金属
バットと木製バットですね。卓球は『用具スポーツ』と言われますが、金属と
木製で打ったらどっちが飛ぶのかという話。でも、中国のラバーを上回るこ
とができれば勝つチャンスは多くなる」(前出の担当者)

開発チームはこれまで頼ってきた国内の卓球メーカーではなく、他競技メーカー
など本来とは異なるプロセスを求めた。「テレビ画面やスマホにしたって世界
一小さいものをつくるとか、日本のモノづくりって最高レベルなところがたく
さんある。その中でも日本のトップ機関の研究所を口説いた(笑い)。卓球
(メーカー)だったら今までの概念みたいなものが崩れないから、卓球とは関
係のないところ。最終的には卓球メーカーが公認をもらって選手が使えるよう
にする」(協会関係者)

“国家機密”とあって「守秘義務協定」を結んでおり、ラバー開発の研究機関な
ど詳細は伏せられたが、数千人規模の研究所で数億円が投じられているとみ
られる。協会関係者は「必ずしも中国以上のものができるとも限らないけど、
全く違う視点からつくるのも面白いのでは。勝算は20%といったところか
な。あとは選手が評価することだから」と語り、成功する保証もないという。

 五輪までに新兵器を完成させる予定。果たして極秘プロジェクトが悲願の
金メダルをもたらすことになるのか?