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http://www.afpbb.com/articles/-/3243349
おんどりには鳴く権利がある、仏苦情裁判 眠れないと主張した原告敗訴
2019年9月6日 18:27 発信地:ロシュフォール/フランス [ フランス ヨーロッパ ]

【9月6日 AFP】フランスで5日、夜明けを告げるニワトリの鳴き声が
うるさくて眠れないと主張する住民が起こした訴訟の判決公判があり、
裁判所は、おんどりの「モーリス(Maurice)」には鳴く権利があると認める判決を下した。

訴えられたのは、フランス西部の大西洋岸に浮かぶ風光明媚(めいび)なオレロン(Oleron)島に暮らす
モーリスと飼い主のコリンヌ・フソー(Corinne Fesseau)さん。
裁判は、地方にありがちな地元住民と別荘所有者の対立を象徴する騒動として世界の注目を集め、
フランスでは「モーリスを守れ」と題した嘆願に14万人が署名し、
モーリスの写真が「鳴かせて」と訴えるTシャツが登場する騒ぎとなっていた。

フソーさんの代理人弁護士は、「モーリスが勝訴した。原告側は、モーリスの飼い主に
賠償金1000ユーロ(約12万円)を支払わなければならない」とAFPに語った。

仏西部ロシュフォール(Rochefort)で開かれた裁判でフソーさんは、
自宅の隣に立つ別荘を購入した原告夫妻の他には、モーリスの鳴き声に苦情を寄せた住民はいないと証言していた。

一方、仏中部オートビエンヌ(Haute-Vienne)県から引っ越してきた元農家のジャンルイ・ビロン(Jean-Louis Biron)さんと
妻ジョエル(Joelle Biron)さんは、毎朝4時にモーリスのけたたましいモーニングコールでたたき起こされていると主張していた。

ビロン夫妻の苦情を受け、フソーさんは鶏小屋を黒い布で覆ってモーリスにまだ夜明けではないと思わせる作戦など、
どうにか鳴くのを止めようとさまざまな方法を試みたが、全て失敗したという。