近年十姉妹に野鳥を交雑したハイブリッド作りが盛んに行われています。
ヨーロッパ十姉妹と呼ばれている鳥はハイブリッドで十姉妹ではありません。
黎明とかカラスなどと命名して大騒ぎしているのも固定さえされていないハイブリッドです。
一度ハイブリッドにされた鳥と、
チュウゴクコシジロキンパラを家禽化した十姉妹を交配して生まれるのはハイブリッドであり、
十姉妹に戻ることは永久にありませんから、
ちょっと変わった鳥欲しさの安易な交雑で、
日本人が100年以上の歳月を掛けて作り上げてきた、
日本の飼鳥文化を代表する、
丈夫で温和で繁殖上手で初心者にも飼える十姉妹を、
気性が荒くて繁殖のままならないハイブリッドへと変質させる愚行は慎みましょう。
このままの勢いでは、初心者に飼えない、
仮母にも使えないハイブリッドばかりになってしまいます。
十姉妹を守ることは、日本の飼鳥文化を守ること。
ひいては十姉妹以外のフィンチを守ることにもなります。
十姉妹愛好家がするべきことは、交雑による破壊ではありません。
チュウゴクコシジロキンパラを源として改良を重ねてきた十姉妹本来の魅力を
引き出してより育成することです。
「ジュウシマツの野生種はいない・・・」なんて奇妙な解説がありますが、
確かに十姉妹と呼ばれる野生種はいませんが、
野生のチュウゴクコシジロキンパラが十姉妹の原種です。
(これは、奇妙な解説をしている本人が海外まで出かけて調べた結果として
オールバードと言う雑誌に公表していたことです。)
十姉妹の多彩な羽色は、チュウゴクコシジロキンパラの長年の飼鳥下での色変わりですが、
チョコレートなどはハイブリッドの色であって十姉妹の色ではありません。
十姉妹の鳴き声で鳴くのが十姉妹ですが、ハイブリッドはいろんな鳴き声を出すようです。
一時、カジカ十姉妹なんて騒いでいたけれど、ハイブリッドの証明です。
「十姉妹の鳴き声コンテスト」は正式には「ハイブリッド鳴き声コンテスト」です。
今一度、種の意味を考え直してみんなで十姉妹を守りましょう!!!