http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE88N01120120924

米アップルは21日、米カリフォルニア州連邦地裁におけるスマートフォン(多機能電話)などの特許侵害をめぐる裁判で8月末に韓国
サムスン電子に勝訴したことを受け、特許を侵害しているとされるサムスン電子製品の米国における販売を恒久的に禁止するよう求め
る申し立てを行った。

さらに、8月に認定された10億5000万ドルに加え、7億0700万ドルの追加損害賠償を請求した。

一方、サムスン側は、再審を求める申し立てを行った。

アップルは、7億ドル強に上る追加損害賠償の内訳について、デザインに関する特許侵害で4億ドル、サムスンによる意図的な一部の
特許侵害で1億3500万ドル、陪審員の評決でカバーされないサムスン製品の販売による追加的な損害として1億2100万ドルなどを
挙げている。

アップルは、販売差し止め命令の対象に、特許を侵害しているあらゆる製品や、それらの製品と似た特徴を持っているあらゆる他の製
品を含めるよう求めている。

そうした幅広い製品の販売が禁止されれば、サムスンの新製品「Galaxy S III」なども販売禁止の対象となる可能性がある。

一方、サムスン電子は、敗訴した先の裁判について、「これほど複雑で規模の大きい特許権訴訟を裁くには、審理時間、証人、証拠な
どの面で異例なほど制約が大きく、アップルが提訴した数多くの項目に対して完全で公正な主張を提示することができなかった」として、
「十分な審理時間や公正な扱い」が保証される再審を要請する考えを示した。