http://www.epochtimes.jp/jp/2010/04/html/d64467.html

 労働者の人権向上を促進している米団体NLCは14日までに、中国東莞市にあるマイクロソフト社の下請け工場で、
千人近くの未成年者が過酷な条件で働いているとの報告書をまとめた。それによると、同工場では週82時間の労働を
強いられる上、時給はわずか4・4元(約60円)。NLCは、同工場で働く労働者を「まるで奴隷のようだ」と指摘している。

 劣悪な環境が発覚したのは、マイクロソフト社からマウスなどの製造を受託している台湾メーカーの工場。同工場は
「実習生」として、16〜17歳の未成年労働者を約千人雇用している。「実習生」は週6日〜7日出勤し、一日の労働は
15時間にもおよぶ。トイレや水を飲むために一日に10分間の休みを与えられるが、その間は無給である。給料から
食費を差し引くと、時給はわずか3・5元(約40円)にしかならない。

 工場に設けられた労働者用の寮は狭く、日曜日以外の外出は禁止。仕事中の私語は禁じられており、違反すれば
トイレ掃除などの罰則がある。同工場の労働者はNLCに対し、「私たちはまるで囚人。働くために生きている」と話した。

 一方、NLCの報告を受け、マイクロソフト社は同工場の未成年労働について調査すると発表。すでに独立監査
チームを同工場に派遣したという。