就任14年目の小城博監督は「佐賀県内の試合は面白くないだろうが、制度を廃止して素質ある生徒が分散すれば、全国には通用しない。佐賀県のレベルは10〜20年前に戻る」。
一方、佐賀西高の稗田新監督は「選手勧誘、設備、お金など環境がまったく異なり、自分たちができる範囲でやるしかない」。
別の指導者は「佐賀工高以外の 学校でラグビーをやっても無駄、という答えが中学生の側から返ってくる」と嘆く。
佐賀県教委は「指定校制度の弊害はあるだろう。だがラグビーについては、少子化やハードなスポーツを好まない最近の高校生気質などの要因が重なり合った結果だと思う」と説明。
筑波大の高橋健夫教授(体育科教育学)は「一元的な強化が招く歪みは今後も続出するだろう。