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状態の劣悪化が懸念される国立競技場のピッチ

 ピッチ状態の悪化が深刻化している国立競技場を巡って、サッカーファンを中心にラグビー排除論≠ェ噴出している。

 国立は昨年からの酷使や暖冬による冬芝の根付きが悪いことも重なり、ピッチ状態が劣悪化の一途をたどっており、選手の負傷につながる懸念も高まっている。

 特に年明けから過密スケジュールに拍車がかかっており、1日のサッカー日本代表のタイ戦を皮切りに8日間で6試合を実施する酷使ぶり。その後、13日には大学ラグビー選手権決勝の帝京大―明大戦が開催されて、改めてピッチの悪さが目立った。

 そうした状況を受けて、サッカーファンを中心にラグビーとの併用は限界との指摘が出ている。ラグビーはサッカーと比べてコンタクトが多く、ピッチと選手の体が接触する場面も多いだけに、芝にかかる負担もそれだけ大きくなる。そのためネット上では「ただでさえ芝が酷い国立でラグビーやってさらに芝が…」「芝がますます傷むから国立でラグビー厳禁」「国立でラグビーやるな。芝が傷むだけ」と国立からラグビーを排除≠キることが芝の状態維持につながるとの指摘が続々と上がっている。

「あーあ、国立競技場の芝がラグビーで耕されていくー やっぱサッカーとラグビーの併用は無理だよ」「国立でラグビーもサッカーもやってるなら、そりゃ芝もボロボロになるよな」とサッカーとラグビーの併用はもはや限界との意見が続々と上がっている。

 観客数や試合数を考慮すると、国立にとって一番のドル箱はサッカーであることは間違いない。そのプレーの質を守るためには、他競技を排除せざるをえないのか。窮地の国立で議論が沸き起こりそうだ。

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