田中はW杯でボールを捌く時に、自分で釣るような感じで1歩出てタメてから外に出したり
縦に走りこませてたが、当時はシェイプを採用してたから、相手からすると田中が1歩出る事によって
実際のパスの受け手とダミーランナーに加えて、田中のサイドアタックまで見なければならなくなり
DFの的を散らすことができて効いてた。実際シェイプと言いながら、やってたのはナインシェイプがほとんどで
小野が前に出て浅いパスをもらうタイプじゃないだけに、10番起点のテンシェイプはあまりなかった
キッキングゲームをやるようになって田中が心配なのは、豪州戦でレメキが突っ込んでできたラックから
ボックスキックを上げてた事
ウイングがブラインドに張ってる時は、ウイングがボックスキックをチェイスするのは当然の仕事だが
レメキ不在時にウイングの位置に来た選手は、ポジションを埋める目的でそこに来た選手なので
ハーフがキックのモーションに入ったときにすでに真横までトップスピードで並んでることは難しい
自分が大学の頃に、決め事としてウイングが巻き込まれてるときはブラインドは攻めずに折り返してたが
いくら判断力に優れてる代表選手とはいえ、コーリングがなければああいう場面では蹴らないという決め事がいると思う
トンガ戦では完全に修正されてて、物理的にチェイスする選手がいないという
そもそも蹴ってはいけない場面で蹴って、相手にボールをプレゼントする事だけはなくなってた
ああいうのがなくなると、蹴る戦術ってどうなん?とはならない