開志国際高校はマルチスポーツを校是とし、全国から逸材を集めている。
様々なスポーツの専攻課程をもつ。
アメリカンフットボール専攻というのもあり、関東や関西から中学フットボールの経験者を集めている。
但し、課外活動は「フットボール部」という括りで、アメリカンフットボールとラグビー両方行う。
つまりラグビー専攻の子もアメフトをやればアメフト専攻の子もラグビーをやるという事だ。

しかしともに激しいコンタクトのあるスポーツであり、シーズンが被ってしまう。
本来はアメフト専攻で入学した子がラグビーで怪我する、その逆の場合も当然起こる。
こうした懸念が昨年、発生した。

昨年。アメフト全国大会出場を掛けたプレーオフで神奈川3位の法政二高と対戦した時、
強豪の法政二を相手に、序盤から猛攻を仕掛け、35-17で見事勝利。
全国大会初出場を遂げた。この時は点差以上に力の差が明らかで、全国大会初出場ながら
ダークホースとして一躍注目を集めた。

で、迎えた全国大会初戦。
対戦相手は東京大会4位の日大鶴ヶ丘高校。
開志国際のサイドラインには14人の選手しかおらず、本来は有り得ない「好守兼任者」が殆どであった。
開志の選手たちの消耗は激しく、東京4位の日鶴にタッチダウンを献上し続けた。
攻撃は日鶴防御陣の牙城を全く崩せず、0-63で惨敗。前評判が高かっただけに、その負けっぷりが
際立った。
何故、開志は選手を揃えられなかったのか?理由は簡単、ラグビーの、公式戦と被ったからである。
主力の選手たちのかなりの人数がそちらに取られてしまっていて、法政二高を撃破し一躍注目を集めた
チームが組めなかったからである。
アメフトの全国大会とラグビーの全国大会の県予選を天秤にかけ、注目度は遥かに高い「ラグビー」の
県予選に主力を投入したらしい。
ラグビーの方は大勝したらしいが、この体制で行く以上は今後も同じことが繰り返されるであろう。

で、開志のフレーザーは十中八九、フェニックスに行くんじゃねえかな。