岡田さんの最近の注目すべき発言は、コンテンツはオワコン、
これからはそれを語る方がニーズがあるというものだろう、

自分で手を動かして価値を作り出そうとする人たちよりも、
そんな人たちを評論して、ドヤ顔で語る人の声が大きく
なってしまったのは事実かもしれない。

何も生みださないのに、煽ればバズってしまう。バズれは、
換金できる。これが、いわゆる評価経済の正体である。

いま、多くの人たちが気にしているのは周囲の人がそれを
どう評価しているか。どう解釈すべきなのか、どれが正解か、
映画「アナ雪」にしろ、「JOKER」「ジブリ」にしろ、
専門家のご託宣によって「みんな」と同じように解釈して、
ときに悪口を言って、酷評する。たまに、ガセネタも交じり、
結果としてフェイクニュースを拡散する。

いわゆるインフルエンサーと呼ばれる人たちは、こうした
SNSやユーチューブで作られた「ムラ」の空気を駆使して
影響力を行使する。そして、脊髄反射的にリツイートしたり、
周囲の顔色を伺って適当にコメントしてマウンティングする、
フォロワーと言う名の信者が増殖する。

これは、「ムラ」の「空気」を読んで、うまく立ち回って
いかに「いいね」や「フォロアー」の数を換金できるゲームだと
思って差し支えない。

インフルエンサーには気をつけよう。気を許してはいけない。
評価経済は本質的に、搾取を内包していることに注意しよう