>>788
 でも、それに一緒に乗っかった結果、例えば「独立して会社を作る」とか「店を始める」とかしたら、
やっぱり地獄を見るかもわからないじゃないですか。

 「最高に面白いこと」には、必ずものすごいリスクが伴うものなので、普通に安全に、最大限、
効率よく楽しく生きていたいんだったら、消費者でいることが一番のポイントだと思いますね。それが良いと思います。

 ただし、「作ることを妄想する」というのは、面白さを味わい尽くす上で、良い方法だと思います。

 例えば、好きなマンガがあったら、それを読み返すだけでなく、ネームと言われる、
マンガのセリフと構図だけのものを、自分でノートにダーッと描いて、再現してみるとか。

 あとは、面白かったアニメというのを、映像で見返すのではなく、自分なりにその絵コンテを描いてみるとか。

 これをやると、すごくためになるし、以後、アニメとかマンガを見る時に、
本当に面白さが何十倍にもなるので、おすすめなんですけども。

 何が言いたいかっていうと、要するに「クリエイターっぽくなる」というのは、
案外、やった気になるだけでも、かなり勉強になるんです。

 ただし、もちろん、本当にやってる人と比べたら圧倒的な差があるから、そこのところ、
礼儀というか、SNSとかで他人に質問する時には、勘違いしないようにしてください。

 タオルくんステッカーを2枚差し上げます。

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 次のお便り。これでお便りは最後です。モンステラみどりさん。

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> 岡田さんこんばんは。初めてお便りを送らせていただきます。
> 岡田さんのジブリ解説動画をきっかけに、内容を咀嚼しきれなくて
>モヤッとするところがなんとなく苦手だったジブリ作品が大好きになりました。
> お忙しいと思いますが、『千と千尋の神隠し』の解説も、ぜひよろしくお願いします。
> ちょうど高畑勲展が行われているので、いくつか作品を鑑賞した上で、足を運びたいのですが、
>高畑勲を語る上で外せない作品を優先度順で教えてください。
> P.S
>  タオルくんがかわいくて大好きです! もっと出番を……! 出番を……!

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