>>764
 なので、すみませんけど、このゼミの中では宗介のお父さんのことは一貫して一茂と呼びますが、気にしないでください。

 グランマンマーレの初登場シーンは、宗介の父親・一茂の船、小金井丸の下を通るシーンなんですけど。とんでもなく巨大なんです。

 一番最初、一茂が「あっ! あれを見ろ!」と言うと、海の彼方から光る波がやって来るのが見えるんです。

(パネルを見せる)【画像】海の光 ?2008 Studio Ghibli・NDHDMT
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 まず、海の中に光る波が現れるんですけども。
その光る波の中に、よく見ると赤い宝石みたいなものが見える。これが特徴なんですよ。

 その光る波が小金井丸の下を通り過ぎる時にわかるんですけど、
実は、赤い宝石のように見えたのは、ネックレスなんですね。

 つまり、その上に顔があって、ここが首で、ここが胸元。胸元が凄い開いた服を着ていて、
いわゆる女の人の身体でいうデコルテという、ドレスとかを着ている時に見える胸元の肌の部分。
この胸元のところまで、緩いネックレスがあるんです。

 この「赤い宝石の部分が盛り上がってる」というのはどういうことかと言うと、
グランマンマーレって海の中をほとんど上を向いて海面スレスレを背泳ぎみたいな感じで泳いでいるんですけど、
「おっぱいがデカすぎて、そこだけ巨大な波のように盛り上がっている」ということなんですね。

 つまり、「波を蹴立てて巨乳がやって来た!」という……まあまあ、
宮崎駿はなかなかに描きたいものを描いてるわけですよね(笑)。

 僕、このシーンを一番最初に見た時から、なんか変だなと思ってて。
実際に画面を止めて調べてみたら、胸元のネックレスだけ見えたんですよ。
「ということは、やっぱり、あれはおっぱいの位置じゃん! すごいな!」と。

・・・

 ただ、なんか僕、このグランマンマーレという人が、ちょっと怖いんですよ。

 というのも、まあ、このカットの1分後くらいなんですけど、フジモトという人間の前に、
彼の妻であるグランマンマーレが、バーッと巨大な頭を出すシーンがあるんです。

 ところが、フジモトと手を繋いで話すシーンになると、フジモトと同じサイズにいきなり変身するんですね。

(パネルを見せる)【画像】巨大サイズグランマンマーレ ?2008 Studio Ghibli・NDHDMT
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