0212おたく、名無しさん?
2019/07/20(土) 23:30:49.57◆【『ガンダム THE ORIGIN』から考える「SFとファンタジーの違い」】
【画像】スタジオから https://epbot.site/img/semi/nico_190630_01043.jpg
じゃあ次は、『ガンダム THE ORIGIN』ですね(笑)。
もう、毎週毎週、話してる『ガンダム THE ORIGIN』の話をちょいとします。
あのね、せっかくYouTubeライブでも配信してるから話しますけど。
このニコ生ゼミの無料枠というのは、分割してYouTubeでも公開しているんですね。
で、YouTubeにはコメント欄というのがあって、その動画に対するコメントが付きます。
僕、そういうコメントには、だいたい目を通しているんですけど。
先週、『ガンダム THE ORIGIN』に関して「月面都市の中にあるアナハイム・エレクトロニクスのシーンの、
6分の1重力の表現が、まあ、ひでえよ」という話をしたんですよ。
そしたら、YouTubeのコメントとしてわりと多かったのが、「いや、あの時代だから人工重力があるんだろ?」とか、
「巨大ロボットを作れるほどのアナハイム・エレクトロニクスの技術があれば、宇宙に移民してから70年も経ってるんだから
、人口重力くらい当たり前だろ」という意見。
これを読んで、僕、ちょっと複雑な気持ちになっちゃったんですよね。
まず、SFとファンタジーの違いから、説明させてください。
SFというのは「科学的なお約束に沿って展開するもの」なんですよ。
例えば、「100年以内に巨大ロボット」はアリなんだけど、「100年以内に重力制御」はナシなんですね。
まあ、『銀河英雄伝説』みたいな千年以上の遠未来だったら、重力制御もアリなんですけど。
この「アリ / ナシ」というのは、「技術的に無理なのか? 科学的にまだ無理なのか?」で決まります。
例えば、巨大ロボットは単に技術的に無理なんですよ。つまり、技術が追いつけば、巨大ロボットは作れるんですけど。
でも、人間みたいに恋愛するロボットというのは、科学的にまだ無理なんですね。
この技術的に無理と、科学的に無理というのには、ちょっと温度差があるんです。
こういう、僕が今言った面倒くさい制限とか約束事を、あえて面白がって守って、
そういうルールの中で遊ぼうというのがSFなんですよ。
それに対して、こういった制限が面倒くさくなって、
それを外してもっと自由に遊ぼうというのがファンタジーなんです。