>>956
2019年06月11日
【ガンダム講座第9回】シャアにとって、ガルマの本当の魅力とは?
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51556517.html

 これこそが、シャア自身も認めたくない“若さゆえの過ち”です。
 例えば、「心を開いてはいけない人間につい心を開いてしまう」とか、
「俺は友達なんか作らないと誓ったはずなのに、誰かに友情を感じてしまう」という。
 この時に、そういった過ちが発生しているわけですね。

 ここを見ておくと、もっと大きい流れとして「なぜ、ガルマの父のデギン・ザビ公王や、
兄のドズルが、あそこまでガルマを溺愛するのか?」というのがわかってくるんです。

 それは、ガルマには、この類まれなる能力があるからなんですよ。ガルマ・ザビという、
この甘ったれのお坊ちゃんは、それゆえに自分の弱みを他人に見せられるんです。

 そして、実はこれは、シャアが一番欲しかったにも関わらず、手に入れられなかったことなんです。

(略)

ガルマのそういった部分は、『機動戦士ガンダム』のテレビシリーズでは、かなり後回し後回しになっちゃってるんですね。

 「イセリナ、恋のあと」というエピソードで、
「なぜ、イセリナ・エッシェンバッハという女の人が、あんなにもガルマのことを好きだったのか?」とか、
「なぜ、自分で殺したはずなのに、殺した後でシャアはあんなに落ち込んでいたのか?」
というのを見せることによって、ガルマという人間を多面的に描いてはいます。

 でもやっぱり、まだまだ描き足りない部分がある。
 今回の『THE ORIGIN』でも、ここまでやってるんですけど、やっぱりなかなか伝わらないわけですね。

・・・

客観性に欠けている?
論理的に矛盾している?