>>904
 この世界征服を企むマックスとGAFA って、ほとんど同じじゃないですか。
違いというのは「マックスは非合法な武器で船を破壊し、通商路を断絶して、
貿易に頼っている国を支配しようとした」というところなんですけど。

 でも、これも中国やロシア、アメリカが、今やっていたり、かつてやっていたことと同じです。
大英帝国も、フランスも、スペインも、海賊たちに略奪の免許証を発行しましたし、それと全く同じことをやってるわけですよね。

 だから、「マックスがやっていることっていうのは、本当に悪いことなのか?
それはかつて植民地支配をしてた国と全く同じことじゃないか」というふうにも考えられる。

 また、GAFAもマックスと同じく、得た利益を大衆に分配しない。人を雇ったりしないんですね。
 彼らが雇う労働者というのはメチャクチャ少なく、おまけにGAFAの4つの企業は、
税金まで収めないから、その利益は弱者へと分配されない。
まさに「民主主義の敵」ともいえるんですけども。

 それゆえに、ですよ。GAFAが面白いところは、民主主義の敵とも言えるがゆえに
“民主主義に絶望している知的エリートの皆さん”……つまり、どんな人かというと、
ホリエモンとかZOZOTOWNの宣伝の田端信太郎さんとか、そういう人がいますよね?
ああいう人たちから支持されてるんですね。

 ああいう人たちには「民主主義のシステムを信じて、たくさん稼いだ人や企業
が国家や政府に多額の納税をしたところで、頭の悪い政府の役人や国家に使われるんだから、
それよりはAmazonとかが研究開発費に投資してた方がいいじゃん!」という理屈があるんです。

 そして、Facebookとかを見ていると、それに対して賛成する人も多い。
そういうふうに賛成する人は、だいたい頭が良い人に限られているんですよ。
つまり、もう民主主義のシステムというのを正面きって批判しても、もう誰もツッコまないような状態になっている。

 まあ、GAFAがやっている税金逃れというのについては、非難する人はいるはいるんですけども。
 つまり、「もう“国家”というシステムを諦めて、GAFAみたいなグローバル企業に国家の代わりをやってもらおうよ」
と考える人がかなり増えているってことになるんですね。

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