>>829
 昔、モーション・キャプチャーというのがあってですね。
 まぁモーション・キャプチャーでの人物・キャラクターっていうのは、もう最近は僕らは当たり前に見るようになったんですけどですね。

 モーション・キャプチャーとパフォーマンス・キャプチャーとの違いは、
体の動きだけではなくて表情などのかなり細かい動きも取り込めるって事です。

 たとえば劇中でアリータがチョコレートを食べるシーンがあるんですね。

 それに対してサラザールさんがキャプチャーしてるのが右側の画像なんですけども。

チョコレートを食へ?る
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/b/6/b6cbe91c.png

 多数のカメラを用いて、体に取り付けたマーカーの動きを記録すると。
 それでマーカーの動きを一度3DCGのデータに変換して、その3Dデータを用いてCGモデルの骨組み自体を動かすと。

 それで、それの何が良いかっていうと、重量感や物理特性が反映されるので、より現実に近い動きが出来る。
 これだったらチョコレートを持ったときの、チョコレートのほんのちょっとした重みとか、
?んだときの感触とかの表情がちゃんと現れているわけですね。

 それで、これはロング用のおおざっぱなキャプチャーなんですけども。
 実際に表情変化に使われているのは、このレベルのパフォーマンス・キャプチャーなんですね。

このレヘ?ルの
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/4/9/497c9d7e.png

  かなりデカいカメラとか、バッテリーとか、ヘッドセットを頭に付けなきゃいけません。

 それでパフォーマンス・キャプチャーを撮る時は、マイク・バッテリー・カメラ・レコーダーを頭に乗せて、手袋とスーツを着て演技と。

 レコーダーまで乗ってるんですね。
 なので、かなり動きにくかったそうです。

 じゃぁ、これを使ったアリータ自体の演技は目が大きくて面白いんですけども、
この演じた俳優さん自体の目が大きいって事もあって、そんなにバランスが悪くなかったんですね。

 それで、監督のロバート・ロドリゲスは「こんなに目を大きくしちゃって、大丈夫かな?」と思って、
ジェームス・キャメロンが来た時にちょっと相談したんですよね。