2018年09月14日07:00
大きな流れで繋がっているジブリ3作品と、宮崎駿の人生を変えたトラウマアニメ
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51550433.html

 『ジブリの教科書18 風立ちぬ』の鈴木敏夫さんの言葉を読んでみます。

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 元々、宮崎さんは『となりのトトロ』について、こんな妄想を膨らませていました。

 かつてこの世には、たくさんのトトロ族がいた。
 彼らは人類と戦って滅ぼされたが、その生き残りが、いろんな時代に登場する。

 中世なら “もののけ”。
 江戸時代には “幽霊” 。
 そして今は “となりのトトロ” 。

 トトロはそういう歴史を背負っている存在なんです。
 ただカワイイだけの生き物じゃない。
 恐ろしさも含んでいるんですね。

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 トトロで、この裏設定というかベース設定を、宮崎さんは子供向けに描いて作ったんですね。
 ところが、それではガマンできなくなって、10年後にですね、つい作っちゃったのが『もののけ姫』なんですね(笑)。

 だから、スターウォーズと逆ですよね。
 同じと言えばいいのかな。

 先にオチの部分を描いて、「なんでそうなったのか?」というのを遡って描いてあるから。
 『もののけ姫』と『となりのトトロ』っていうのは、続きの関係になっていて。
 それで本当は宮崎さんは、となりのトトロで終わるつもりだったんですけども、ガマン出来なくなったんですね(笑)。