2018年09月11日07:00
子供には教えてはいけないトトロの正体・2 「トトロは古代神の末裔だった」
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51550430.html

 この“人間には見えない存在”について、岡田斗司夫が昔から知っている怖い話が1つあるんです。
 まあ、怖い話といっても、本当に微かな欠片みたいなものなんですけど。
子供の頃に見た心霊番組で、1つだけ、すごく怖かった話があるんですよ。

 テレビ番組の企画で、何枚かの心霊写真を、お祓いをしてくれる霊能者の元に持ち込んだ時の話です。
 霊能者は見せられた写真を1枚1枚見ながら「これは〇〇の霊です」とか、「これには××が写ってます」と言うんですけども。
その中の1枚だけ、チラッと見た瞬間にパッと伏せてしまった写真がありました。

 そして、慌てて紙か何かに包んで、こう言いました。「ここには“私たちが見てはいけないもの”が写っています。
なので、近くの神社に奉納して、誰の目にも触れないようにしてもらってください」と。

 とにかく「二度と見てはいけません」と言うんですよ。そこで、気になった番組のスタッフが
「見てはいけないものって何ですか?」と聞いたんです。
 すると、その霊能力者は、すごい言いにくそうに「……神様です」って言ったんですね。

 これ、僕のすごく好きな怖い話なんですけど。
 ここが“日本の神様”と“西洋の神様”との差なんですよ。
 西洋の神様というのは、もし見ることが出来たのなら奇跡として扱われるし、それを見た者は預言者と言われる。
つまり“福音”であるという考え方なんです。

 ところが、日本における神様、それも、神道という形に固まる前の神様像というのは、本来、見えてはいけないものだし、
もし見てしまったら、祟られるから祀らなければいけない存在なんです。
 これが、日本の神様のちょっと面白いところなんですよね。
・・・
 ここからは、怖い話じゃなくて普通の話なんですけど。
 田舎に行くと、子供の頃から山歩きをしていたおじいちゃんおばあちゃんが、
「あそこに行くと、なんかゾッとするから」と言って、決して立ち入らないような場所というのがあるんですよね。

 それは、“里山”と言われるような、人間が住んでいる場所の近くにある、普通の雑木林ではありません。
 そういった、僕らが「自然はいいよな」なんて気軽に言うような野山から、もうちょっと奥に入った“鎮守の森”なんて呼ばれる場所。
そんな、人間にとって、あんまり快適でないような自然の中に、行くだけでゾッとするような、居心地の悪い場所があるそうです。