>>560
 そのためには「安いものしか知らなくていい」という考え方もあります。
次に「高いものをとことん知っているけれど、その中で自分が欲しいものはこれだけだ」っていう、こだわりを持つのもいいんですよ。

 経済的な独立というのは、稼ぐより使う分が少なけりゃ、どうでもいいんです。
その瞬間に“経済的な独立”は達成できるんです。年収80万でも、年収100万でも、自分が年間に必要な金が60万円とか40万円だったら、
経済的な自由を手に入れていると言えるんですね。

 この経済的な自由を手に入れる方法は、僕が知ってる限り、大体において「頭をよくする」か、「センスを磨く」ことなんですよ。
頭が悪くてセンスが悪ければ、ブランド物が次から次へと欲しくなっちゃうに決まってるんです。
そうすると、本当に、無限に欲望が膨らんで行ってしまうんですよ。

 なので、頭を良くするか、センスをよくすることが、たぶん、金融資産を適度なバランスで保つ方法だと思います。

 2番目の人的資本。自分の稼ぐ力のことですね。橘さんは、これについて
「子供の頃のキャラを天職とすることで、本当の自分として自己実現できる」と書いているんですけど。
 これに関しては、僕はあんまり納得いってるところがないので、ここでは軽く流すだけにしておきます。

 3番目の社会資本。つまり、今回のテーマである人間関係については、
「政治空間から貨幣空間に移すことで、人間関係を選択できるようになる」と書かれています。

 これはさっきも言った通り、「無意味にベタメタして、周りに合わせなきゃいけない不自由な社会的空間。
それも、愛情空間ならともかく、友達空間みたいなものは、貨幣空間に移すことにする」ということです。

 言うなれば、「毎日ご飯を作ってくれる人がいなきゃいけない」と考えるよりは、
「それを外側に外注して、美味しいところを食べ歩く」と考えること。まあ、芸人さんの飲み歩きみたいなのが本当に極端な例ですね。

 つまり、「友達を金で買って何が悪い?」という考え方なんですけど(笑)。

 「そんなもの友達じゃない!」と言われれば、その通りです。
これは「友達というのは、本当は人間にとっては不自由なものだから、
“友達っぽい感じ”さえあればいいんです」という考え方なんですね。
政治空間から貨幣空間にシフトすることで、人間関係を選択できるようになるという考え方です。
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