>>463
 リア充というような、FacebookとかのSNSで自分の生活とかを自慢する人というのは、
昔の小学校の頃からの友達だったとしても、そういうステータスに付いてこれない人を切る傾向にあります。

 似たような事例に、「中学校に上がった途端、見た目が良かったもんだから、同じような見た目のいいグループに入ってしまい、
小学校の頃は仲の良かったブサイクな女の子を友達から切る」というのが、女子の世界では当たり前にあるんですけど。
これも、そういう人がリア充の世界に生きているからなんですね。

 リア充の世界で生きていくということは、どうやっても自分の負担になる、
ステータスが合わない人達というのを、切りがちになっていくというのは当たり前なんです。

 ところが、友達というのは“政治空間”にある関係なので、簡単に切ったり辞めたりというのが、
なかなかやりにくい、強いしがらみというのが存在するんです。

 家族については、関わり合いが強い関係なので、強いしがらみがあるのも仕方がないんですけど。
でも、友達というのは、実は強い関係じゃあないんですよ。

さっきも話した通り「LINEで適当にやり取りしているだけで、実際に合うのは月に1回とか、
半年に1回とか、年に1回」でもいい関係なんです。

 こういう弱い関係なのにも関わらず、こと友達に関しては、しがらみが強くなってしまう。
つまり「コスパが悪い」ということになってしまうんですね。

 それでも、プア充とかリア充みたいな、友達を重視する関係ならば「コスパが悪いのも仕方がない」と諦めがつくんですけども、
それ以外の4つのパターンの人にとっては、このコスパの悪さは我慢できないものになってくるんですね。

 なので、友達以外に人間関係が充実していると思える人ほど、
「友達なんてコスパの悪い関係は切っちゃえ!」と主張するようになるんです。

 これが、林先生が言っている友達不要論であり、それに対して「よく言った!」
と心から同意できる人というのは、本来の友達関係が持っているコスパの悪さに我慢できない人なんです。
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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』8月19日分(#244)から一部抜粋してお届けしました。