2018年08月21日07:00
『ハウルの動く城』に登場する9人の魔法使い 「ソフィーやカカシは魔法使いだった?」
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51549973.html

 『ハウルの動く城』に登場する魔法使いを冒頭から順番に並べた一覧を作ってみました。

(パネルを見せる)

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1. ハウル(本体は鳥)
2. 荒れ地の魔女(光に弱い)
3. カカシ
4. マルクル
5. 三下の飛行怪物
6. 犬のヒン→宮崎「犬人間」
7. サリマン先生
8. 小姓たち
9. ソフィー(黒いリボン)
――――――

 まずはハウル。彼の本体は“鳥”です。
 例えば、ソフィーがハウルの城を最初に訪れた時、なんですんなり中に入れたのかというと、
城に着く前にカカシがくれた“握り手に鳥の彫刻がついた杖”が通行証の代わりになっていたからなんですよ。

 疲れたソフィーにカカシが渡したあの杖を、なぜ、わざわざアップで映したのか? だって、変でしょ?
 あのカカシがくれた杖によって、門番の役割をしていたカルシファーが騙されたからなんですね。
 ということで、本体は鳥。それがハウルです。
・・・
 2番目に出てくる魔法使いは“荒れ地の魔女”です。
 「光に弱い」と書いているんですけど、これ、どういう意味かというと、これを見てください。

(パネルを見せる)
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/4/4/4424ab5f.png

 彼女が一番最初に登場するシーンから“輿”に乗って現れるんですよね。
 これを見て「太ってるから自分で歩かないんだ」と思っている人もいるんですけど、そうじゃないんですよ。
彼女は光を徹底的に嫌っているんですよね。だから、輿にも黒いカーテンを付けているんです。

 荒地の魔女について、みんななんとなく「太っててブサイクだ」って思っちゃうんですけど。
実は、一番最初に暗がりの中、ソフィーの店に来た時は、メッチャクチャ美人なんですよ。
……まあ、デカいはデカいんですけど、すごく綺麗な顔立ちとして描かれているんですよね。

 ところが、中盤の王宮へ続く階段を登って行くシーンでは、急にブサイクになる。
これ、「ああ、階段を登ったから、疲れて汗かいてブサイクになったんだ」って思っちゃうんですけど、違うんです。

 宮崎アニメには法則性というのがあるんです。つまり、この魔女は光が弱点なんですね。
 なので、この光を遮るカーテンのついた輿から降りて、明るい光の中を歩くことを強要されると、
階段を上がって行く中で、どんどん魔力を失ってしまう。その結果、あっという間に老けてしまったんですよ。