>>637
 東京大学の合格というのは、あくまでも“目標”であって目的ではない。
目的は「東京大学合格を目標に研究した結果、人工知能のこういう欠点がわかった」という調査ですから。

 3番目は「しかし、逆に言えば、偏差値65以下の人よりは優秀な結果が出せる」ということが書いてあります。
恐ろしいですね。もう、このスタジオにいる人間全員より優秀なのは確実だ、と(笑)。

 そして4番目。「もうちょっと精密な調査と、新しい教育法が必要だ」と。
 まあ、これが、この本の大まかな内容です。

 前半の無料部分では、この『AI vs. 教科書が読めない子供たち』のまとめというか、
人工知能について語ってみようと思います。

 今回も、「人工知能について語る」とか「この本について語る」と言っておきながらも、
トランスフォーマー特集の時と同じです。

つまり「いつになったらトランスフォーマーの話になるんだ?」っていうくらい、ゆっくり話をしたいと思います(笑)。
 後半の有料部分では、「人工知能によって、僕らの世界がどうなっていくのか?」という、
驚きの大予想まで話してみようと思います。

 本の紹介がメインと言いながらも、半分以上は僕のオリジナルになりますので、
一応、この本をベースにしてるんですけども、本の中身が僕が話した通りであるとは考えないでください。

 あとは、この本の中に書いてある「シンギュラリティは絶対に来ない!
人工知能には原理的な限界がある!」という決めつけ部分に関しては、わりといろんなところで反論もあるようです。
 ただ、僕はこの指摘はものすごく面白いと思います。
・・・
 サブテキストとして、読んでおいたらいいと思う書籍もいくつかあります。

 まずは、西垣通さんの『AI原論 神の支配と人間の自由』です。
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/1/d/1d1d1e1d.png 

これは、AIを哲学込みで語っているという、ややこしい本なんですけど、本格的にAIを語りたい人は読んでおいた方がいいと思います。

 あとは、『人工知能と経済の未来』という本。現在、人工知能というジャンルで議論されていることは、だいたいここに書いてあります。
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/1/4/14b108cc.png
 この中の「2030年雇用大崩壊」というのが、いわゆるよく言われているシンギュラリティ問題ですね。こういう話を扱っている本です。