0216おたく、名無しさん?
2018/08/10(金) 09:09:43.97手塚治虫の『火の鳥』って漫画があります。
『COM』(コム)という雑誌で1967年に連載された漫画です。
『2001年宇宙の旅』よりさらに昔ですね。
これは『火の鳥』の『未来編』です。
主人公のマコトは、世界が滅びる核戦争の後、火の鳥の呪いを受けて死ねない体になってしまった。
それで死ねないまま、ずーっと永遠に生きていなければいけなくなったんですよね。
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/5/3/53b093c8.png
それで、ずーっと生きていかなくてはならなくなった後で、彼はもう一人だけ生きてる人間を見つけるんですよ。
すみません。
これは見開きでコマが細かいんですけども、このシーンを描く時だけ手塚治虫は、こういうコマ進行をしてるんです。
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/0/7/07b68402.png
一人だけ冷凍睡眠をしている人を見つけたと。
それでこの人は五千年後に目覚めると。
それで「アナタはどんな人なんだろう?」とか「本当に生きててくれるんだろうか?」
とか思いながら、彼は五千年待つんですね。
それで五千年の間にいろいろな事があって、死ねないんだけども肉体だけは段々と老化していってですね。
それでも死ねなくて五千年経った。
「五千年経ったけど、あなたは起きてくれない」と。
それで「レーザードリルを持ってきたから、これで開けるよ」といってガコンと開けたら
「しまった」「こなごなに くだけている」っていうですね。
何か開け方が悪かったのか、もう中で死んでいたのか分からないんだけども。
何かこの辺の感じっていうか、流れっていうのが、実はすごくエヴァの臭いがするんですよね。
この『火の鳥』は1967年に描かれたんですけども。
実は、僕にしても庵野監督にしても、青春時代に『マンガ少年』というのが朝日ソノラマで創刊されて、
そこで『火の鳥』っていうのが凄く出たんです。