0958おたく、名無しさん?
2018/07/20(金) 09:21:18.12ただ、そんな事を言いながらも、何だかんだ言って二億年ぐらい続いた天下を取った恐竜たちっていうのは、
六千六百万年前にプッツリと途絶えます。
何があったのかっていうと、これはもう皆さんご存知の通り、メキシコ湾沖に直径10キロの巨大隕石・小惑星が落ちたと。
それで秒速20キロで落ちたと。
秒速20キロっていうのが どんな速度かっていうと、地球脱出速度が秒速10キロなんですよね。
なので、隕石が落ちて、それで跳ね上がったものが地球脱出速度になるぐらいの とんでもない衝撃だったんですね。
サイズは東京都の山の手線内ぐらいの小惑星が落ちてきて、爆発力っていうのが広島型原爆の10億倍と言われています。
それで何分か何時間か続いたか分からないんですけども、衝撃と熱で地上全部が何百℃という温度になってですね。
それで高さ300メートルの津波が、ありとあらゆる海岸線に押し寄せました。
それも落ちた場所が悪かった。
メキシコのユカタン半島の付近っていうのは、硫化化合物、正しく言うと硫黄化合物っていうのが豊富な場所だったんですね。
なので、落ちた時に出来た粉塵っていうのが、硫酸エアロゾルという毒ガスになるんですよ。
で、この毒ガスは、普通の火山の噴火でも出るんですけども、雨が降ったら何とか流れるんですよね。
でもそれは、噴火による爆発っていうのは、大気圏の内側にしか影響しないからなんですよ。
ところが巨大隕石が落ちた部分って、空気に穴が開くんですよね。
巨大な隕石が落ちたとき、この空気に穴が開いて、真空状態になる。
ここに硫化化合物が吸い上げられて、そのまま成層圏を抜けて、宇宙空間に近いところまでガーッと吹き上がってしまって、
何年も何年も雨に流されないまま地上に降り続けるんですね。
これによって地上の大気というのは毒ガスになって、海が酸化されてしまうんですね。
酸性化されてしまったと。
イメージとしては、『宇宙戦艦ヤマト』の遊星爆弾によって真っ赤になった地球ってあったじゃないですか。
アレだと思ってください(笑)。
本当にアレ並みのカタストロフィが起きたんですね。
それで この汚染というのが、成層圏まで硫酸エアロゾルが上がっちゃったんで、
長く見積もる人では “一千万年も影響があった” と言うんですね。
この一千万年の時点で、地上にいる ほとんどの恐竜と、空を飛ぶ ほとんどの鳥が死に絶えたと言われています。
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