>>956
 それと同時に、この時代のスギとかヒノキの仲間の裸子植物は、食べられないようにドンドン背丈を高くしていっちゃった。
 高さ100メートルぐらいの樹林になってしまったので、ステゴサウルスらは下の方に生えているシダしか食べられなくてですね。
 それで生存競争に負けてしまう。
 でもトリケラトプスっていうのはですね、アゴが強いので生き残った。
 だから、この時代の恐竜たちっていうのは、二つ生き残り方があったわけですね。

 あくまで背を高くして上の方の柔らかい葉っぱを食べようとするか。
 もしくはアゴを強くして下の方の植物をしっかり食べようとするか。
 この生き残り戦略があった。

 それで、こういうのに負けてしまって、ステゴサウルスっていうのは滅びてしまいました。
 というわけで、実は “恐竜の絶滅” といっても、恐竜のほとんどの種類は、隕石墜落前に このような生存競争で負けてるんですね。

 っていうのは、地球の酸素がバーッと増えた時代に発生した生物ですから。
 まぁ、自然というか進化の神様が「いろんなパターンを、とりあえずやってみよう」という事で、
ものすごい数の恐竜を作っちゃったので、大部分が失敗作で絶滅してるんですよ。

  それで恐竜の絶滅っていうのは、だいたい九千万年前から始まっていて。
 隕石落下の六千六百万年前まで二千四百万年ががりでガーッと絶滅してる。
 二千四百万年って、結構な時間だけどね(笑)。

 それが、ちょうど地球上で酸素が少なくなってきた時期でもあるんでですね。
 絶滅というよりは、単に生存競争に負けたってヤツが かなり多いんですよね。

 それはプテラノドンも同じです。

(フ?テラノト?ン)
http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/2/d/2d7c475a.png

 翼竜ですね。
 このプテラノドンも、「同時期に進化を始めた “鳥” との生存競争に負けた」 というように、今は言われています。
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