>>882
 結果、3kg体重オーバーのまま、撮影に参加することになったんですけど、
キャリー・フィッシャーはこのことをずーっと気にしてたそうなんですよ。
とにかく「自分が失敗したらどうしよう」って。

 例えば、マーク・ハミルと抱き合って「おまじないのキスよ」と言ってから、
デス・スターの中をロープでピューンと行くシーンがあるんですけど。

「私の体重が重すぎてロープが切れたらどうしよう!? 壁に激突したらどうしよう!?」
という事ばかり考えていたんだそうです。

 終いには、ジョディ・フォスターと変えられる夢というのを何回も見たっていうんですよ。
「お前は交代だ!」って言われて、現場にジョディ・フォスターが来るという夢まで見たそうなんですけども(笑)。
・・・
 後に、ジョージ・ルーカスは、レイア姫役のキャリー・フィッシャーの使い方について、
監督仲間のマイケル・リッチというヤツから、「お前は頭がおかしい」と言われたそうです。

 「あの女はウリは“おっぱい”だろ? なんでお前、あんなボディラインのわからないような
フワフワした服を着せるんだ? あの女はおっぱいを見せないと、おっぱいだけがウリの女なんだから!」と。
 そんなふうに、おっぱい、おっぱいと散々言われたんですけども。

 『スター・ウォーズ』というのは未来の話なので、ジョージ・ルーカスは
「未来の世界にブラジャーはないから、とりあえず、ブラジャーをしてはいけない。
レイア姫はこんな服を着て、なおかつノーブラなんだ」というふうに言ったんですよ。

 まあ、キャリー・フィッシャーというのは、本当にメチャクチャおっぱいがデカかったから、
撮影中、ものすごくユサユサ揺れるんですって。

 なので、ジョージ・ルーカスも、「うーん、これは困った。なんとかして欲しい」
と思ったんですけども、やっぱり恥ずかしくて自分では言えない。

 そんなもんだから、プロデューサーのゲイリー・カーツに、「ゲイリー、お前から言って」と。
「どう言えばいいの?」とゲイリーが聞き返すと、「照明の固定用の“ダクトテープ”があるから、
それでおっぱいをちょっと固定しておいてって言ってよ」って。

 もちろん、そんなことを言われたキャリー・フィッシャーは、「なんで? だったらブラさせてよ!」って言うんですけども。
ルーカスは「いや、未来にブラはない」の一点張り。
「じゃあ、その未来の世界では、女はみんなダクトテープでおっぱいを止めんのか!?」って、
大揉めになりながら、結局、おっぱいをガチガチに止めて撮影することになりました。