170 おたく、名無しさん? 2018/06/15(金) 11:43:59.64
2010-02-17:16:22 |
武田康廣「のーてんき通信―エヴァンゲリオンを創った男たち」を今更読んだ
http://d.hatena.ne.jp/kodema/20100217/1266391359

ガイナックスの史実が大方岡田斗司夫の口から語られたものだとしたら、それは半分は間違っているのかもしれない

ロフトプラスワンなどに足を運ぶほどの岡田信者ならば、尚更この本を読まない手はないだろう

例えるならライブドア事件におけるホリエモンと宮内亮治のエッセイを読み比べるようなものだと思う

やはりお互い記述に微妙なズレというか差異があるし、自分のウィークポイントになる様な記述は控えられている

内容としては本当に濃い本だった、アニメ業界の内情本、スタッフの私的エッセイとしては
富野由悠季の「だから僕は・・・」に匹敵する
いや、それ以上かもしれないと思った

こういうジャンルの本にしては珍しく読み応えのある部類だったと思う

庵野秀明、山賀博之、赤井孝美による武田欠席裁判という座談会が巻末に載っていたのも思わぬ収穫だった

近年庵野率いるガイナックスの年配スタッフが独立し、カラーという会社を立ち上げたのだが、
それにより若手の今石洋之をヘッドとして再スタートを切った現状のガイナックスは
この本で書かれている組織とはほぼ無縁のものである
(ちなみ現状のガイナックスに関して僕はまったく興味をそそられない)

現在いわゆるエヴァンゲリオンあたりまでのガイナックスの作品及びスタッフを「オールドガイナ」と呼称することがネット上では間々なされるようだ

蒼きウル直後の社員大量解雇という重要なエピソードが本著では書かれているのだが、
確かにこの辺りからガイナックスにおけるスタッフ陣営が大幅に刷新されていった印象がある

作品を作っているスタッフとは別に取締役やプロデューサーなどの経営陣の入れ替わり立ち代り、軋轢齟齬