岡田斗司夫プレミアムブロマガ
「ディズニーランドのホンモノ志向は、頭がおかしいレベル!」
2018/6/11 7:00
http://ch.nic ovideo.jp/okadatoshio-archive/blomaga/ar1567596

【意味不明な本物志向】

 ここまでは、映画のセットとしては当たり前の話をしたんですけども。

 ところが、ディズニーランドというのは「映画のセットとして出来てるから面白いよね、うまく出来てるよね」
というだけで済まずに、なんか意味不明な本物志向というのがあるんですよ(笑)。
 僕は、そこも好きなんですけども。

 例えば、ディズニーランドの周りを走っている機関車がありますよね。

(パネルを見せる)

 この機関車を見て、ついつい僕らは「ああ、このピカピカの機関車も、所詮は遊園地にあるものだから、
出ている蒸気も「なんちゃって蒸気」で、実は電気で動いてるんだろ?」って思っちゃうんですけども。

 それは大違いで、こいつ、本当に灯油を焚いて蒸気を沸かして、それで走っているんですよ。
 なので、運転してるキャストのオッサンの腕前次第で、1周に何分掛かるのか変わるし、
停車位置も変わってきちゃうんですよね。本当に窯を焚いて蒸気で動かしてるから、速度が一定しないんですよ。

 おまけに、開園初期は、この機関車、本当に石炭で動かしてたんですよ。
 しばらくは石炭を焚いてたんですけども、2年目か3年目くらいに「これ以上、石炭でやるのは無理だ」ということで、
オリエンタルランドっていう運営会社がディズニー側に「日本では石炭は無理です!」と泣きついて、
「しょうがない。灯油でもよろしい」と許してもらったんですよ。
 それでも、本物を走らせてることには違いないんですよね。

 ちなみに、この東京ディズニーランドの周りを走ってる機関車は「ウェスタンリバー鉄道」っていうんですけど、
ウェスタンリバー鉄道は、園内を一周してないんですよ。